クリーニング代の節約に!ジャケットやコート、ブーツの洗い方、縮んだウールも元通りのスゴ技をを達人が指南
【1】ダウンの原料は水鳥の羽だから水洗いにも強い!
ダウンコートは基本的に手洗いだが、キルティング加工されたタイプは、中のダウンが偏りにくいため、ネットに入れて洗濯機で洗えるという。「ファスナーなどがひっかからないよう、洗う前に裏返して。袖口は石けんでこすり洗いをし、重ねず表に出るよう畳みます」。
【2】おしゃれ着用洗剤で洗えば柔軟剤は不要
「バスタオルでくるんでから洗濯ネットに入れると水に浮かず、布地の保護にもなって一石二鳥です」。洗濯機のウールコースかおしゃれ着コースで洗い、注水すすぎ2回、脱水は1分に設定。柔軟剤は不要。
【3】裏返したまま干してできるだけ触らない
「干したときにしわやダウンの偏りが気になっても、完全に乾くまで極力触らないのがポイントです」。丸2日ほど陰干しした後、空気を含むように大きくふりさばくと、ふわふわの仕上がりに!
ウールコートの洗い方
【1】ウールコート(※2)は風呂の浴槽で手洗いを
「重くてかさばるウールコートは浴槽におしゃれ着用洗剤を溶かし、30分~1時間つけ置き洗いをします。型崩れ防止のため、できるだけ動かさないこと」
(※2)裏地にキュプラが使われているコートの場合、水洗い不可のこともあるので洗濯タグで確認を。
【2】シャワーをかけてしっかりとすすぐ
つけ置き洗いだけでも充分に汚れは落ちるという。「つけ置き後、浴槽の水を抜いたらコートから泡が出なくなるまでシャワーをかけ、洗剤をよく洗い流しましょう」。
【3】型崩れを防ぐために脱水は最低限に
脱水は、浴槽の縁に5~10分かけておくだけで充分だという。「この間に浴槽に再度水をため、柔軟剤を混ぜておきます。約5分つけ置きし、洗濯機で約1分脱水を」。
【4】ハンガーにひと工夫でコート類の型崩れを防止!
「アウターを干すとき、空気で膨らませるタイプのボディーハンガーがあると便利ですが、ない場合はタオルを巻いたハンガーに干しましょう。型崩れ防止になります」
【5】膨らませたゴミ袋を詰めて型崩れもしわも防止
「ジャケットやコートを干すときは、できるだけ着用時の形を保つと、型崩れやしわを防げます」。ジャケット同様、膨らませたゴミ袋を詰めて陰干しを。
【6】袖部分は先にゴミ袋を入れ、後から膨らませると簡単
「袖にも膨らませたゴミ袋を詰めておくと、よりきれいに仕上がります」。袖などの細い部分は、ゴミ袋を入れてから膨らませるのがおすすめ。
【7】スチームアイロンは布地から1cmほど離して
「ウールコートの場合、【5】と【6】の方法で干せばアイロンは不要ですが、よりきれいにするならハンガーに吊るしたまま布地から1cmほど離してスチームアイロンを」
【8】コートの裏地がキュプラならアイロンがけを! しわも伸びて光沢もよみがえる
しわがつきにくいポリエステルやナイロンの裏地ならアイロンは不要。
「キュプラの場合、裾を洗濯ばさみで挟んで固定し、布地を引っ張りながらアイロンがけを」。このとき、布地を斜め上に引っ張りながら直接低温アイロンをかけると、余計な力が入らずしわがきれいに伸びるという。「キュプラならではの光沢もよみがえりますよ」。