血液型による性格・相性診断のルーツ「日本では100年近く前から親しまれてきた」心理占術研究家が解説
日本では古くからある血液型による性格診断。そのルーツとは?どうして日本では血液型による相性占いなどが取り上げられるのか――。人気の心理占術研究家に教えてもらった。改めて、A・B・O・AB型の性格や相性をチェックしてみよう。
教えてくれた人
心理占術研究家 天城映さん
「命(めい)・卜(ぼく)・相(そう)」各種占術、心理学、ヒプノセラピー、風水などを学び、活動歴は36年。個人鑑定も行っている(要予約)。
日本で「血液型性格診断」が広く知られるようになった経緯
血液型性格診断の起源については諸説あるが、日本では1927年、長崎の教育学者・古川竹二さんが心理学の機関紙に「血液型による気質の研究」を掲載したのがきっかけとされる。
1970年代に入ってから、血液型による性格診断や占いがマスコミで取り上げられ、広く知られるようになっていったと、心理占術研究家の天城映(あまきえい)さんは言う。
国によって血液型の分布傾向は違い、日本人の場合、A型が38%、B型が22%、O型が30%、AB型が10%と4種類が揃う上、ほどよくばらけている。これは世界的に見ても珍しく、ブラジルの先住民は100%O型、イギリスはA型とO型に大きく二分され、B型とAB型は少ない。もしかすると、血液型の人口分布が、国民性に影響しているかもしれない。
血液型性格診断に医学的エビデンスはないとされるが、参考にして楽しむにはいいのではないだろうか。
A型 真面目で几帳面、日本人に最も多い血液型
「A型は基本的に真面目。定められたルールを守ろうとします。細かい仕事や面倒事もきちんとこなすので、信頼を得やすい気質といえます」(天城さん・以下同)。“真面目=おもしろ味のない人間”と思われたくない面もあり、時に突飛な行動をとってしまうことも。
・相性
同じA型とは理解し合える間柄。気遣いのできるAB型とも好相性。アバウトなO型は「理解に苦しむ相手」。
B型 楽天家でマイペースゆえ周りが見えなくなることも
「一言でいうなら、マイペースで凝り性。普段から周りに合わせることがあまりないのに、何かに夢中になると徹底的にのめり込み、完全に周りが見えなくなってしまいます。熱しやすく冷めやすい面も」。楽天的でくよくよしない。つまずいても立ち直りが早い傾向も。
・相性
B型の個性をおもしろがれれば意外に好相性なのがA型。B型・AB型はお互いマイペースなのですれ違う恐れが。
O型 大らかで明るい人気者!一方で大雑把な面も
「大らかで明るいタイプが多く、リーダー気質があるので、多くの人に愛されやすいといえます」。ただし、大雑把な一面があり、細かいことを気にしなさすぎて、アバウトな人と見られることも。人から指図されるのも嫌いなので、口うるさい人とは合わないかも。
・相性
同じ目標を目指す場合は、O型が好相性。クールなAB型とは考え方や行動が違いすぎて疲れるかも。
AB型 捉えどころがない!?クリエーティブな自由人
「A型とB型の因子が混ざり合っているので、捉えどころがない印象を与えることも。クリエーティブなことに長けていて、物事を客観的に捉えるのが得意」。独特なセンスも持ち合わせており、価値観に縛られない自由なアイディアを出せるのが魅力。
・相性
おしゃれで、ウイットに富んだ雰囲気や会話を好むので、そういったものに無頓着なB型やO型とは合いにくい。
取材・文/上村久留美 イラスト/こさかいずみ
※女性セブン2024年3月14日号
https://josei7.com/
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