兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第227回 マナミコ、救急車に乗る】
若年性認知症を患う65才の兄と暮らすライターのツガエマナミコさんは、兄の施設入居を決意、お試しのショートステイを経て、特別養護老人ホームに入所申し込みをしました。待機者も多い中、入所の優先順位は低いに違いないと思っていたら、早々に施設から「受入れをするつもり」と連絡があったのです。ついに、兄は施設に入所できるのか!? そんな中、マナミコさんの身に大きな変化が起こったのです。

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施設から連絡がありません
さぁ、兄のお尿さま対策として張り巡らした犬用オシッコシートをすべて取り外し、兄がトイレ代わりに使っていたポリバケツを全部処分し、兄が汚した布団も粗大ごみに出し、この家を介護色のないツガエ一人暮らし仕様に模様替えいたしまする~!
と、早くもわたくしの心は兄が入所した後の未来に飛んでおります。が、兄はまだ家におり、入所の日取りどころか入所前に必要な面談日も決まっておりません。「こちらは入所の方向で考えています。後日、面談の日をご相談させてください」とお電話をいただいてから早3週間弱。なんの音沙汰もございません。
お電話をいただいたときには、こんなにトントン拍子に話が進んでいいのか…と戸惑っていたにも関わらず、今や「何やってるんだろう。早く連絡こないかな」とヤキモキしている自分がおります。
兄は1日中テレビの前に座っており、居