「足指のばし」が簡単にできる!【ゆびのば体操】のやり方、Q&A
足指のばし効果を持続させるために知っておくべきことを今井さんに教えてもらう。
Q:『ゆびのば体操』をしても、足指が伸びて いる感じがよくわからないのですが?
A :そのくらいで充分。決して力を入れたり曲げすぎないで。 「筋肉は急激に引っ張られると、脱臼や骨折を避ける防御反応として縮もうとする反射が起こりますが、弱くゆっくりした動きに対しては反応できません。ゆっくりストレッチが有効です」
Q:『ゆびのば体操』はいつやればいいの?
A :1日1回、帰宅後 だけでもOK。「ウオーキング前と帰宅後、寝る前など、細切れに1日数回やるのがもっとも効果的ですが、面倒な場合は1日1回、帰宅後や入浴後だけでもOKです」
Q:靴を試着する時の ポイントを 教えてください。
A: スニーカー(ひも靴)は立って、 パンプス(ひものない靴)は 座って試し履きを。 「足は、立っている時は座った時よりも1㎝近く大きくなります。スニーカーはフィット感をひもで調節するため、つま先に1~1.5㎝くらいのゆとりがあった方がよく、立って履いてみる(足が大きい状態)のが正解。パンプスはひもで固定できない分、足にしっかりフィットするピッタリサイズを履くのがいいので、座って(足が小さい状態)履いてみてください」
Q:靴下はどんなものを選べばいいの?
A: 開いた足指を定着させる 五本指靴下がおすすめ。 「毎日履いている筒状の靴下やストッキングが、足指を変形させていきます。そこで足と足指本来の機能を取り戻すための矯正機能を持った、五本指の『ゆびのばソックス』がおすすめです。五本指靴下ならどれも同じというわけではありません。ツルツルしたシルクの五本指靴下は、靴下内で足が滑るため無意識に指がかがみ、ゆびのば効果はほとんどないのですが、絹紬糸と呼ばれるゴワゴワしたシルクならOKです」
Q :足指の健康にNGな履物はありますか?
A :ビーチサンダル、スリッパ、 健康にいいといわれている草履や下駄もNG 。「かかとが離れてパカパカする履物は、かがみ指や外反母趾の原因に。またムートンブーツのような大きめのブーツ、ゆるいマジックテープの靴や、特にパンプスの中に履くインナーソックスは足先をすぼませ滑りやすく脱げやすいため、足指には大きな負担がかかります。足にいちばんやさしいのは、ひもで足を固定できるスニーカーです」
Q:ストッキングの正しい はき方を教えてください 。
A:つま先はゆっくりと 「スローストッキング」法が おすすめ。「ストッキングはゆっくりはくことが大事。急いではいてあとからつま先を引っ張っても、上がつまっているので足指は曲がった状態のままなのです。つま先のところだけはゆっくりはいて、ふくらはぎあたりからは早くはいても大丈夫。同様の理由で、よく子供が靴下を履く時、思いきり引っ張って履きますよね。あれも絶対にやめさせてください。足指がかがんだ状態がキープされてしまいます」
スロースッとキング法
教えてくれたのは
今井一彰さん/みらいクリニック(福岡)院長 内科医・日本東洋医学会漢方専門医。 自身のひざの手術やギックリ腰の経験から、全身の痛みや不調は足指が原因であることを発見し、足元からの健康づくり『足育』を提唱。現在までに1万人超の足と足指を診断。『足指のばし』など著書多数。
撮影/田中麻以 イラスト/中島慶子
※女性セブン2019年1月3日号