94才の“ばぁば”鈴木登紀子さん、「長生きのヒミツ」を告白
NHK Eテレ『きょうの料理』でもおなじみの日本料理研究家“ばぁば”こと鈴木登紀子さんが、11月14日で94才を迎えた。
「卒寿(90才)のお祝いをしたときに、もういつパパ(清佐さん・故人)のお迎えがあってもいいわ…と思ったの。まさか4年後も同じことを言っているなんてねえ」
今も毎月10日間にわたって料理教室を3時間立ちっぱなしで主宰する。おしゃれも外食も大好きで、シャネルの口紅をさして出かけていく。 そんな“ばぁば”の長生きの秘訣は「食べること」。
「つねづね、もしも私が“最近食欲がないの”とため息をついたら、お通夜の支度をなさいと家族には言ってあるの」と笑うが、あながち冗談とも思えない健啖家である。
毎朝、7時に起床。同居する次女の安藤久美子さんが用意した朝食を食べ、昼は麺類、夜は肉や魚にたっぷりの野菜、ご飯は茶碗に軽く1杯。
「でもねえ、来年は95でしょう。さすがにもうそろそろかしら…とも思うのよ」
首をかしげながらそう言って、160gのステーキを平らげた。
長生きのヒミツ<1>前歯2本がグラリ。押し戻して2年キープした
2年前、おせんべいを食べているときに、下の前歯2本がグラリと抜けかかった。 「あら大変!と、急いでおせんべいをのみ込んで、2本の歯をグッと指で歯ぐきに押し戻したの。それで騙し騙しきたのですが、さすがにもう限界。入れ歯を作りました。1本9万9000円もしたのよ! すぐには死ねないわねえ、もったいなくて(笑い)」
長生きのヒミツ<2>ステッキで歩行練習。 人の手も遠慮せず借りる
「歩くことをいとわないように心がけています。素敵なステッキならアクセサリー代わりになるし、心も軽やかになるの。車の乗降時や、足元が不安なときには、人様の手も"ありがとう"を添えて遠慮なくお借りします」
長生きのヒミツ<3>美容院の手間よりおしゃれなカツラ
今も美しい銀髪がふさふさしているが、娘さんたちのすすめで今年から撮影などではカツラを愛用。「以前は週に1回、タクシーで美容院に通っていたの。でも、今どきのカツラはとっても自然で、かえっておしゃれなのよ。ラクチンで重宝しています」。
長生きのヒミツ<4>多少の不調は市販風邪薬と"手当て"で解消
愚痴らない、クヨクヨ考えない、無理をしないがモットー。「ちょっと具合が悪いときは風邪薬の『ルル』をのめば大丈夫。体のどこかが痛むときには、手を当ててね、文字通り手当てするの、自分を。それで案外と楽になるのよ」
※女性セブン2018年11月29日・12月6日号