兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第153回 久しぶりのお便さま祭り】
ライターのツガエマナミコさんは、若年性認知症の兄と2人で暮らしています。家族で一緒に住むために結集した兄妹でしたが、両親が他界し、ほどなく兄の認知症が発症したのです。日常生活のサポートを続けるマナミコさんですが、一番の悩みは、兄の排泄問題。特に、大きい方、そう「お便さま」の惨事は筆舌に尽くしがたい苦労があるのです。
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久しぶりの惨劇、それは毎日作っている食事のなれの果て…
およそ5か月に及ぶマンションの大規模修繕工事が終わりました。外の景色がクリアに見え、ペンキの養生でビニールだらけだった外廊下もスッキリと片付いて明るくなりました。38戸の築17年マンションで4000万円超えの初大修繕。傷みの少ない部分は温存してコストダウンを計ってなおこの価格ですから、次の大規模修繕のときにはいくらになることやら……。月々の修繕費も上がりそうでございます。
そんな折、ご無沙汰しておりましたあの大人気企画「お便さま出ちゃいました」(そんなのなかったか)の時間がやってまいりました。
お食事中の方はこの先をご覧にならないようにお願い申し上げます。
週に1回のデイケアの日の朝、食事を終えてわたくしがトイレに入って大きなご用を足していると、ドアの向こうを兄が歩いて通り過ぎていくのがわかり