シニア世代のテレビ視聴「70代は1日5時間超も」テレビライフを快適にする注目アイテム3選
「80代の父は朝から晩までテレビの前にいる」「70代の母は1日中ドラマや情報番組などを見ている」――若者のテレビ離れが叫ばれる一方で、高齢になるほどテレビ視聴時間が延びるという調査も。高齢の親の快適なテレビライフにおすすめの最新アイテムをピックアップ。使い方や注目ポイントを家電の達人に解説いただいた。
60代以降、テレビの視聴時間が増える
総務省の調査(※)によると、60代を超えるとテレビの視聴時間がぐっと上がり、70代以上は平日・休日ともに「テレビ(リアルタイム)視聴」時間が最も長く、平均利用時間は300分(5時間)を超過。ちなみに20代は平日53.9分と1時間を切っている。
※「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(2024年6月/総務省情報通信政策研究所)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000952987.pdf
テレビを長時楽しんでいるシニア世代にとって、見やすい環境づくりや快適な視聴に役立つアイテムにはどんなものがあるだろうか。家電に詳しい田中真紀子さんに解説いただいた。
テレビの音を聞きやすくする「スピーカー」が人気
「シニア世代に便利な”テレビまわりの商品”は活況です。とくに伸びているのがテレビ用のスピーカーです。
年齢とともに音声が聞き取りにくくなり、テレビの音がうるさいと家族に指摘されるケースは昔からありましたよね」(田中さん・以下同)
とくにシニア世代に支持されているのが、テレビに接続して使う“手元スピーカー”だ。
「手元にスピーカーを置けば、近くで音が聞こえるので、テレビ本体の音量を上げなくてもよくなります。置き型のほか、首にかけるタイプもあります。身につけておけば、キッチンやソファなど離れた場所でも、テレビの音が聞こえるので便利です」
音が近くで聞こえるだけでなく、音をはっきり際立たせてくれる機能も、シニア世代には嬉しい機能だろう。
「音をクリアにする機能があれば、ドラマのセリフやニュースなど聞き取りやすくなります。一方で、言葉をはっきりさせると、BGMや環境音などが抑えられるため、音の深みが感じられないというデメリットもあります」
テレビが進化し、高齢者にも優しい仕様に
シニア世代にとって、テレビ本体の進化も見逃せない。
「言葉がはっきり聞こえやすくなる機能を搭載したテレビは増えています。また、番組表やメニュー画面の文字を大きくする機能や、読み上げてくれるなど、シニア世代にとって便利な機能も。近年はAIの登場により、コミュニケーションツールとしても使えるなど、従来のテレビの枠を超えた新たな使い方ができる商品も登場しています」
視聴時間が5時間ともなると、見る姿勢や環境面にも工夫が必要かもしれない。一度座ってテレビを見始めると、立ち上がるのが億劫になることも。そんなシニア世代のテレビライフに役立つ、最旬のアイテムを以下で紹介する。
シニア世代のテレビライフを快適にするアイテム3選
※いずれも2026年6月29日時点の税込み価格(編集部調べ)。
【1】テレビドラマのセリフもくっきり聞こえる!
Carry by MIRAI SPEAKER(キャリー・バイ・ミライスピーカー)/ミライスピーカー
「テレビの音が聞こえにくい」という悩みを持つかたにおすすめなのが『Carry by MIRAI SPEAKER(キャリー・バイ・ミライスピーカー)」だ。
「シリーズ累計販売台数40万台以上の大ヒットとなった『ミライスピーカー』。ドラマのセリフやニュースのナレーションなど、人の声を強調するデジタル処理『言葉くっきり機能』を搭載していて、ボソボソした声やくぐもった声質のセリフも聞き取りやすくしてくれます」
最新モデルは持ち運びのしやすさが大きな特徴。バッテリー内蔵のワイヤレス仕様なので、リビングはもちろん、キッチンや寝室など好きな場所に持ち運んで使える。
「テレビの音だけでなく、Bluetoothによるワイヤレス接続でスマホの音楽やラジオも楽しめるマルチなスピーカーとしても活躍。ファブリック素材と落ち着いたカラーがおしゃれで、リビングに置いてもインテリアになじみます。従来のミライスピーカーシリーズは有線タイプのみでしたが、このモデルでワイヤレス化が実現し、使い勝手が大きく向上しました」
【データ】
製品名:Carry by MIRAI SPEAKER(キャリー・バイ・ミライスピーカー)SF-MIRAIS9
メーカー:ミライスピーカー
価格:2万4750円 ※公式オンラインストア価格
https://miraispeaker.com/carry
【2】AI機能を搭載しテレビが「話し相手」にも!
「AQUOS AI」シリーズ/シャープ
「テレビそのものの進化を体感できるのが、シャープの新たなテレビ向けサービス『AQUOS AI』。生成AIを活用してキャラクターと会話できるのが特徴です」と、田中さん。
AIキャラクターは「大輝」と「あゆみ」の2パターン。会話を通して、操作方法を教えてもらったり、オススメの番組を探してくれたり、テレビ画面を通してコミュニケーションできるのが楽しい(無料版は、トーク機能の会話数は月50回までなど制限あり)。
「操作に不慣れなかたでも、『録画の予約はどうするの?』と話しかければAIキャラクターが手順を教えてくれます。取扱説明書を読み込むことなく、今まで使いこなせなかった機能が使えるようになるのは、大きなメリットだと思います。
AQUOS AI以外の機能も進化していて、人の声がクリアに聞こえるのもシニア世代には嬉しいポイント。また、人感センサー※が人の不在を検知すると画面をオフにしてくれるので、うっかり消し忘れたり、寝落ちしたりしても安心です」
※『X9Aライン』(画面サイズ55~75V型)『S9Aライン』(画面サイズ55~77V型)。
【データ】
製品名:「AQUOS XLED」X9A/X7Aライン、『AQUOS OLED』S9A/S7Aライン
メーカー:シャープ
市場想定価格:27万5000円前後~93万5000円前後
https://jp.sharp/aquos/aquos_ai/
【3】テレビ鑑賞後の立ち上がりをやさしくサポート
立ち上がりがしやすい電動リクライニングチェア/ニトリ
テレビをより快適に楽しむには、「座る環境」にも目を向けたい。「長時間座っていると、立ち上がるのがしんどい」という高齢者も多いだろう。そこで注目なのが、立ち上がりをサポートしてくれるニトリの『立ち上がりがしやすい電動リクライニングチェア(UM03)』だ。
「ボタン操作で座面が上方に約20度傾き、立ち上がる動作を自然にサポートしてくれます。電動リクライニング機能も備えているので、テレビ鑑賞だけでなく、疲れたときには昼寝をするのにも活躍しそうです」
操作はボタン2つのシンプル設計で、機械に不慣れな方でも直感的に使えそう。足腰に痛みがありベッドで過ごしていたかたが、リビングで座って過ごす時間が増えたというユーザーレビューも。
「デザインもシンプルでインテリアになじみやすいですよね。長時間テレビを見るシニア世代のかたには、テレビやスピーカーだけでなく、椅子やソファなどの周辺アイテムや、座る姿勢にも気を配っていただきたいです」
【データ】
製品名:立ち上がりがしやすい電動リクライニングチェア(UM03 DGY)
メーカー:ニトリ ※ネット特別商品のため、店舗では非展示
価格:3万9990円 ※公式オンラインストア価格
https://www.nitori-net.jp/ec/product/2110300087576s/
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シニア世代にとってテレビライフは生活の質にも関わってくるのではないだろうか。最新アイテムを取り入れて、快適な視聴時間を過ごしてほしい。
取材・文/桜田容子
