「母の慢性膵炎、検査結果は!?」NO老いるLIFE~母と娘のほんわか口福日誌~第77話
漫画家で栄養士の資格をもつうえだのぶさんは、慢性膵炎を抱える母と山口県でふたり暮らし。母の慢性膵炎は経過観察中で、膵臓に負担をかけない食生活を心がけつつ、1年に2度、精密検査を行っている。このたび半年ぶりの検査日を迎えて――。
母の慢性膵炎「検査結果」
半年に1度の母の膵臓検査に行ってきました。今回はMRI検査でした。早速ですが結果をお知らせしますね。
検査結果は…無事「症状に変化なし」でした。ああ、よかった、ホッとした~~~。
母の患っている慢性膵炎は、「膵臓にできた石が膵管の中に詰まる」というやっかいなもので、これまでに2回、内視鏡での除去手術を受けています。除去手術の前後には予備手術(ステントを入れる・ステントを外す)がありまして、これまでの回数で言うと2年間で6回も内視鏡手術を受けています。
最初に石を取ったのは2021年の夏。その1年後の2022年の夏にまた石が見つかって除去手術。それからしばらくは何事もなかったのですが、2024年6月の検査で再び膵管に石が2つ見つかりました。
でももう年齢的に「手術の方が身体へのダメージが大きい」ということで、石はそのままで半年ごとに検査を受けることになりました。今はMRIと腹部エコーを交互に受けています。血液検査で「膵がん」の兆候がないかもチェックしてもらっています。
膵臓に負担をかけない食生活のこと
この連載では「母の食事の目安・脂質一食10g」を実施していますが、それは「膵管の石を大きくしないため」じゃなく「なるべく膵臓に負担をかけないため」なんですね。
膵臓にできる石って、胆石や腎臓結石と違って「食べるものの影響を受けない」=「食事では石の生成を防げない」そうなんです。
膵臓は脂質やたんぱく質の消化液を作る臓器で、特に油物を過食すると膵臓に負担がかかるそう。なので、できるだけ膵臓を疲れさせないために脂質控えめの食生活を送っております(80代の母と同世代の女性だと脂質1食19g前後が目安です)。
とはいえ、主治医の先生も「そんなに神経質にならなくていいですよ」と言ってくださるし、私も母にストレスがかかるほどストイックに食事管理をしようとは思っていないので、時々ガス抜き(外食とかね)しながら淡々と暮らしています。
今回の検査の後は「お疲れ様会」と称して鶏の唐揚げとエビの天ぷらのついた和定食を食べに行きました♪(このエッセイでも時々揚げ物が登場しますが、母は本当に油物が大好きです)
それにしても…「石は取らずに様子を見ましょう」と言われてからもう2年半です。
検査を受けて「問題なしです」と言われ母娘で「よかったぁ~」と安堵して、いつも通りの生活をしながら半年が経ち、検査日が近づくと家に緊張感が漂い始め、検査結果を聞く時はハラハラドキドキ手に汗握りしめ…それが今回で4回目。本当に心臓に悪いです。
いつもはお喋りな母もこの時だけはさすがにおとなしく、先生のお言葉を神妙に聞いています。(「問題なし」と言われたとたんにガンガン喋りはじめますけどね)
検査の後はいつも同じことを思います。
「このままずっと『問題なし』で暮らしていけるのかな~」
食事の規制もほとんどないし、痛みの自覚症状もないけれど「石」はそのままなわけで、先生からは「いつ石が動いて炎症が起きるかはわからない」「少しでも違和感があったら夜中でもいいので連絡して」と言われています。
「いつどうなるかわからない」って、なかなかのパワーワードですよね。
だからこそ、元気なうちにしっかりおいしいものを食べて行きたい所に行って、病気のことはクヨクヨ悩まない&あれこれ考えないように暮らしていますが、検査の後はちょっと気弱になります。
すみません、一瞬弱音を吐かせてください。
「なんでこんな病気になっちゃったのかなあ」
お母さん、一生懸命頑張ってきた人なのに…。
はい、言っても仕方ないことはここまで。気持ち切り替えて次回は元気にお送りしまーす!
絵と文
漫画家・うえだのぶ
イラストレーター・漫画家。59才。山口県で83才の母とふたり暮らし。40代で地元の短大に入学し、栄養士の資格を取得。地元山口県を拠点に、漫画を利用した食育や時短調理などの栄養講座の講師なども務めている。
アメブロ:https://ameblo.jp/abareinupoti/ インスタ: https://www.instagram.com/nobuueda/?hl=ja
『読者体験!リアル迷惑人間大集合1 』Kindle版が発売中。
