すぐできる花粉症対策Q&A「目のかゆみ、水洗いしていい?鼻づまりの対策は?」【医師監修】
くしゃみに鼻水、頭もぼーっとして花粉症の人は毎日辛いですよね。花粉症の症状を抑えるには、花粉を体内に入れないことが大事。そこで室内に花粉を侵入させない工夫など、すぐにできることをご紹介。早速試してみて。
腸内環境を整えると免疫力が高まる
「腸内環境が悪化すると、花粉症になりやすくなります」
と話すのは、消化器病専門医の川本徹さんだ。
「小腸や大腸には体内の免疫細胞の約7割が集まっています。腸内環境がよければ、花粉などの“敵”が浸入しても免疫細胞が元気に働いてくれ、花粉症を発症しにくくなります」(川本さん・以下同)
腸内細菌のバランス(割合)は善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見(ひよりみ)菌7割が理想だ。しかし、腸内環境が乱れ、腸内細菌のバランスが崩れると、免疫機能が弱まってしまう。
「腸の免疫機能を上げる鍵となるのが“短鎖脂肪酸”です。これは、腸内細菌が作る酪酸などのことで、悪玉菌を減らし、腸のぜん動運動を促してくれたり、免疫機能のコントロールもしてくれます」
さらに、腸内の細胞と細胞の接着を強化して、アレルギー物質を腸のすきまから入ってこられないようにする役割もある。つまり短鎖脂肪酸がたくさんいる腸こそ、バリア機能の高い腸というわけだ。
短鎖脂肪酸を増やすにはどうしたらいいのか?
「ポイントは運動と食事です。その順番も重要で、まずは運動などで腸を動かした後に、水溶性食物繊維を摂ります。水溶性食物繊維というエサを与えることで、効率的に短鎖脂肪酸が作られるというわけです。こうすることで元気を取り戻した腸で善玉菌が増えます」
運動をして腸を動かしてから食事を摂るのがおすすめなのだ。運動については、下記を参考にしてほしい。
ヨーグルトを食べるのは食後2~3時間が◎
食習慣として、意識して毎日食べたいのが、ビフィズス菌入りのヨーグルトだ。これが腸内環境を整えてくれる。
「ビフィズス菌は、オリゴ糖をエサにして増えるので、はちみつやフルーツなどと一緒に食べるのがおすすめです。ただし、胃酸に弱いので、食前や食後など、胃酸の分泌が多いときに食べても効果はありません。また、水溶性食物繊維というエサがある状態で体内に入れた方が効率的なので、朝食・昼食の2~3時間後が理想です」
2日に1個のペースでまずは2週間食べ続けてみよう。腸内環境は2週間で生まれ変わるといわれているからだ。
すでに花粉が飛散しているいまから始めてもまだ間に合う。下記に詳述している、食・運動・生活習慣の改善方法と一緒に始めてほしい。
花粉症対策Q&A
すぐにでもできる花粉症対策をQ&A方式でご紹介。今日から早速試してみて!