崎陽軒のシウマイ弁当が“冷めてもおいしい”理由「60年以上売れ続ける7つの工夫」
横浜の駅弁『崎陽軒』の“シウマイ弁当”は「冷めてもおいしい」と長年愛されている。60年以上もの間培ってきた、お弁当作りの秘訣7つを伝授してもらいました。家庭のお弁当作りにも応用できるので、参考にしてみて!
60年以上売れ続ける理由
1954年の誕生以来、愛され続けるロングセラー弁当。マイナーチェンジはあったものの、2003年に玉子焼きが復活したのを最後に、中身はほぼ完成したという。保存料・化学調味料を使わず、材料もシンプルなシウマイは冷めても美味しい工夫が詰まっている。『崎陽軒』広報・マーケティング部の山本茜さんが、その理由を話してくれた。
「シウマイの具材には、干し帆立貝柱を、戻しただしごと加えています。それが冷めても味わい深いポイントのひとつです」(山本さん)
また、『崎陽軒』の橋場洋文調理長は、「お弁当は蓋を開ける瞬間がメインイベント。味はもちろん、見た目や香りにまでこだわっています」と話す。
長年お弁当づくりに向き合ってきた崎陽軒が行き着いたおいしさの秘訣は、今日から取り入れたいものばかり!
すぐ使える!お弁当がおいしくなるテク7
【その1】ご飯とおかずの割合は1:1
ご飯とおかずを1:1にすると、見た目も食べたときのバランスもちょうどいい。「炊き込みご飯やおかずをご飯にのせる場合は、ご飯をやや多めにするのが好バランスです」(山本さん・以下同)。
【その2】色移り味移りはバランで防止
「かまぼこや玉子焼きは色移りや味移りがしやすいおかず。濃い味のおかずと隣り合わせにするときは、バランで仕切りましょう」
【その3】詰めるのは冷めてからが鉄則!
「温かいご飯やおかずはしっかり冷ましてから容器に詰めます。ラップを被せると水滴がつくので、ご飯はおひつに移すか、固く絞ったぬれ布巾をかけて冷ましましょう」
【その4】おかずは調理法で変化をつける
「すべて同じ方法で調理するより、煮る・焼く・揚げるといったバリエーションを。食感や味わいに変化が出ます」
【その5】お弁当箱は木製がおすすめ
「シウマイ弁当のお弁当箱は経木でできているため、余分な水分を吸うほか、木の香りも楽しめます」。家庭でも曲げわっぱなど、木製のお弁当箱を選んでみては?
【その6】あんずは箸休めやアクセントに
「あんずは最後にデザートとして食べる人が多いようですが、酸味でさっぱりと口直しをしたり、鶏のから揚げと食べて酢豚のような感覚で食べたりと、いろいろ楽しめる食材です」
【その7】自分の好みのお米を探す
「ご飯は冷めても硬くなりにくい品種を見つけたり自分で数種類をブレンドしたりするなど、好みの味を探してみてください」
■崎陽軒 本店ショップ
神奈川県横浜市西区高島2-13-12崎陽軒本店1F kiyoken.com
撮影/玉井幹郎 取材・文/番匠 郁
※女性セブン2022年5月26日号
https://josei7.com/
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