兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第115回 目撃!ベランダでしゃがむ兄】
若年性認知症を患う兄との暮らしをライターのツガエマナミコさんが綴る連載エッセイ。穏やかな性格の兄ですが、病状が進む中、今、ツガエさんを一番悩ませているのが排泄問題。トイレではないところで用を足してしまう事件が頻発していて…。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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「ベランダで何してたの?」
書き出しから下のお話しで失礼いたします。
今週、また衝撃の現場を見てしまいました。
兄がベランダの排水溝で小便小僧さまになっていることはご報告してきましたが、先日はなんと!しゃがんでいたのです。しかも、ベランダに出てからスウェットを脱ぎ、丁寧に畳んでベランダの手すりに置き、さらにパンツを脱ぎ、下半身をフリーにしておもむろにしゃがんだのです。その一部始終をわたくしは、自分の部屋の扉に隠れながらこっそり見てしまいました。
兄の姿は大窓のカーテンに隠れて体の右側3分の1ぐらいしか見えなかったのですが、スウェットを全部脱いだ段階でおかしいと思いました。
「何してんの?」と声をかけようかどうしようか迷ってしまい、躊躇しているうちにあっという間にパンツに手がかかって、その後はなんと素早く両脚を脱ぎ去る兄。まる