介護業界のアイドル・ごぼう先生考案!合計1万才が笑って踊る『ごぼう音頭』
この日本では、2025年には4人に1人が75才以上となり超高齢化のピークを迎え、これからますます“老い”や“介護”に向き合わざるを得ないタイミングがやってくる。介護というと、どうしても「つらい」「大変」といったマイナスのイメージが先行してしまう。そんな状況の中、笑顔で介護業界を支える“カイドル”こと、介護界のアイドルがいた!
その名は、『ごぼう先生』。介護の「ご」、予防の「ぼう」に由来する。
この『ごぼう先生』の愛称で多くの高齢者から愛されている簗瀬寛(やなせ・ひろし)さん(32才)は、介護予防を笑顔で伝える「大人のための体操のおにいさん」だ。
ごぼう先生考案の健康体操はテレビでも話題
愛知県岡崎市で『リハビリカフェ倶楽部』という一見、喫茶店のような地域密着デイサービスを営みながら、全国各地の高齢者施設をめぐり、『ごぼう音頭』や『イス体操』といったオリジナルの健康体操を精力的に広め、指導している。
NHK Eテレ、ハートネットTV『めざせ!いきいき長寿』やCSスカパー『【健康体操】朝だよ!ごぼう先生』でもレギュラー番組を持ち、ウキウキした気持ちや笑顔を呼び起こしてくれる“カイドル”として人気者に。特にシニア世代からは「恋人に会うみたいな感じ」「先生の顔を見ると嬉しくなる!」などと絶大なる支持を得ている。
中でも注目を集めているのが、ごぼう先生の健康体操のひとつ、イスに座りながらできる『イス体操』。昨年発売された『ごぼう先生といっしょ!毎日10分健康 イス体操』と自主制作によるDVDは、全国3000以上の施設に導入され、累計2万枚を突破する人気ぶりだ。
懐かしい名曲にあわせて体操できるDVDも発売
さらに今年7月25日、新たに発売される『ごぼう先生といっしょ!懐かしい音楽でらくらく♪イス体操』(キングレコード)では、美空ひばりの『川の流れのように』や水前寺清子の『三百六十五歩のマーチ』など、シニアの誰もが知っている懐かしの名曲に合わせて、歌うことやリズムにのせて体を動かすことで、脳が活性化し、心をウキウキさせて楽しく健康を維持することができるという。
月曜日は『パタカラみそしる音頭』で口腔体操、火曜日は水戸黄門の主題歌『ああ人生に涙あり』で力を入れた足踏み体操、水曜日は『川の流れのように』で優雅にストレッチ体操…など、曜日ごとにシニアにおなじみの懐かしい音楽をとり入れている。
イスに座りながらできる7種類の音楽体操は、難易度別に収録され、大きく見やすい字幕もついているため、耳が遠くても、足腰が不自由でも、自分に合う体操を選ぶことができる。
2才から102才まで1万人が踊る『ごぼう音頭』
さらに今作では、ごぼう先生が初めて作詞・作曲・歌に挑戦した特典映像『ごぼう音頭』を収録。全国10施設の2才から102才まで合計年齢約1万才が参加してハチマキ姿で元気いっぱい踊った姿を収録した『ごぼう音頭』は、見る人に大きなインパクトを与えて楽しませてくれる。
ごぼう先生こと簗瀬さんは、鍼灸師の資格も持ち、ボクシングはインターハイ、国体出場経験もある実力の持ち主。『ごぼう音頭』も、体の仕組みやスポーツの知識、社会福祉主事、障害者スポーツ指導員(初級)の資格を活かして“こういう動きをすると有効”と考え出したものだとか。
「体操の中には難しめに作っているところもあります。テレビゲームと一緒で、“できそうでできない”が向上心に繋がります。介護施設で同世代の皆様と一緒に、または孫やひ孫さんと一緒に、懐かしい音楽を聴きながら、テレビを見て“自然と体を動かす”きっかけに繋がればうれしいです。テレビを通じての体操は、認知症状がある方もリラックスして前向きに行えると実感しています。是非、“正しく動く”ではなく、“楽しく動く”気持ちでみなさまに笑顔になっていただきたいと思います」(簗瀬さん)
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