兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第83回 認知症街道爆走中!】
若年性認知症の兄の行動は、理解が難しく、イライラすることが多いツガエマナミコさん。“実は、『若年性認知症の兄との同居』を大袈裟に捉えすぎなのでは…“と思ってみたりするが、実際、兄の認知症の症状は進んでいる様子で、ツガエさんの生活に支障をきたすこともあり…。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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兄と時計と時間
兄はいつの頃からか、スエットのポケットに腕時計を忍ばせて過ごしておりまして、テレビの合間にときどき取り出して見ております。勤めていた頃は必需品だったその腕時計は、重くてゴツイひと昔前の流行り物で、盤面はもちろんアナログの針。何を表しているのかわからない小さい計器がいくつも付いて、いかにもメカニックな印象のする男子が好きそうなソレでございます。
座っている間にしょっちゅうポケットから落ちて、床に小さな傷をいくつも付けてくれるのですが、認知症は時間の感覚がわからなくなると言われているので、時計を意識するのはいいことだなと思い、何も言わずにおりました。
しかしながら、兄