兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし「第74回 コップにオシッコの続報」
若年性認知症の兄の不可解な行動のなかでも、妹のツガエマナミコさんが一番衝撃を受けたのは、洗面所のコップに入っていた謎の液体の正体を知ったときだ。なぜ、そういうことになったのか、理由も原因もわからぬまま今日に至ったツガエさんだったが、このたび、またもっとショックな出来事が発覚するのだった…。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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消えた洗面所のコップの行方
先日、電車に乗りましたところ不思議な光景を目にいたしました。お昼間のわりと空いた時間でございましたが、スーツをお召しになった、ふくよかな体形の中年男性がお1人、車輛と車輛の間の空間でこちらを向いてしゃがんでいらしたのです。「キモチワルッ」と思いましたが、時代はコロナ禍。おそらくですが、あの空間を個室と見立てた感染対策だったのでしょう。「そこまでして自分の身を守りたいか」と見知らぬ中年男性をマスクの下で嘲笑った心の狭いツガエでございます。
じつはここ最近、コップにオシッコ