食事で入居を決める人多数の介護付有料老人ホーム<後編>
浅草ケアパークそよ風
介護付有料老人ホーム「浅草ケアパークそよ風」はユニマットグループの「株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティ」が浅草の地に2007年10月にオープン。
ここでは特に食事に力を入れており、月に4、5回も行事食があることなどを<前編>ではお伝えした。しかし実は、その魅力は充実した食事だけではなかった。今回は、居室や共用部、お風呂など入居者のための細かい設備を紹介していく。
和のテイストを取り入れた落ち着きのある住まいを目指す
「街の至るところに名所旧跡がある浅草の街の雰囲気を大事に、レトロな和モダンをイメージしています」(入居相談員・主任の齊藤伸一さん。以下「」は同)
共用部と居室の両方に障子が使われていて、室内にやわらかい陽の光が差し込んでくる。やはり和の空間にはぬくもりがあり、ゆったりと過ごすことができそうだ。実際に和室や居室に入ると、心がほっと安らぐのを感じる。
高齢者向けの施設で障子を使っているところは、実は少ない。住み慣れた自宅から離れて暮らす入居者の、生活や気持ちを和ませるポイントのひとつだ。自分の時間を自由に、大切に過ごしてほしいという運営側の思いがこういった部分にも表れている。
居室は40室が個室で、1室だけニ人部屋がある。齊藤さんによると、浅草ケアパークそよ風には比較的元気な入居者も多いそうだ。医療、介護の体制が整えられているため、元気な人はもちろん、要支援1から要介護5の人まで入れる。つまり、将来的に寝たきりになったとしても安心して暮らせるのだ。状態の変化によって退去を迫られるような心配は無用だ。
各居室には家具が備え付けてあり、寝具やベッド、テレビなども準備されているほか、緊急時のコールボタンを押せば、24時間いる介護スタッフがいざという時にはすぐに駆けつけてくれる。
10階には共用施設として、ゆっくりとくつろげるレクリエーションルーム&カウンターバーがある。そこはまるで、昭和30年代に戻ったかのような空間だ。訪ねてきた家族との貸し切り利用もできるため大変好評で、新年会シーズンなどはすぐに予約で埋まってしまうという。
またここには、カフェコーナーがあるほか、麻雀卓やビリヤード台、ダーツ盤などの設備も自由に利用できる。こうした充実した設備によって、家族や友人、入居者同士で豊かな時間を過ごせるのはうれしい。