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森ビルとセコムが手を組んだ最高級介護付有料老人ホーム<後編>

サクラビア成城

 サクラビア成城の圧倒的な高級感は、その充実した共用施設に表れている。高級ホテルのようなエントランスロビー、個室の用意もあるサロン、レストラン、スカイラウンジ、日用品を販売するショップ、絵画を鑑賞できるギャラリー、遠藤波津子美容室、理容室、茶会も開ける和室、グランドピアノが設置されたホール、図書室、ビリヤードルーム、陶芸工作室、創作に没頭できるアトリエ、シアタールーム、囲碁室、麻雀室…などなど、紹介しきれないほどだ。それぞれが入居者の暮らしをより豊かなものにしている。

建物の半分を占める充実した共用施設

 ホールではクラシックのコンサートが開かれる。お正月には年始の食事会が開かれ、獅子舞も披露されるという。また庭の緑、錦鯉を窓から眺めることもできる。

「月平均3回以上のイベントがあり、クラシック音楽のコンサートなど芸術性の高いものが人気です。サークル活動ではコーラスが人気です。ご自身で楽器を楽しまれている方もいらっしゃいます」(レジデントサービス部次長の川岸美加さん)

 理学療法士のいるリハビリルームとは別に、体力作りのためのトレーニングルームも設置されている。専門のスタッフが一人ひとりの体調や年齢に合わせたプログラムを用意してくれる。椅子に座ったままできる体操やヨガも人気がある。簡単なエアロビクスや音楽に合わせた、よりアクティブなものに取り組む方も多いという。リハビリルームとも連携し、筋力向上に取り組むことができほか、他に卓球台もあり、体を動かすための施設も充実している。


 麻雀室、囲碁室も人気があるという。頭と指先を使うことが健康面に与えるプラスの影響も大きいだろう。中には、6~7時間も麻雀をしている方もいるというから驚く。


 シアタールームでは懐かしい作品からスタジオジブリのものまで幅広く楽しめるだけでなく、カラオケもできる。また、ビリヤードルームでは自分のキューを用意して楽しんでいる方も多いという。

 スカイラウンジからは富士山を望むことができる。海抜45メートルの高台に建っているので、10階のスカイラウンジからは25階相当の眺めが楽しめるのだ。

「伊豆の二子山、丹沢、富士山、南アルプス、浅間山、筑波山も見えます。横浜のランドマークタワーや房総半島も楽しめますよ。関東中の山がほとんど見えます」(お客様相談室担当部長の早川秀延さん)


 居室は50.89平米から147.44平米と広々とした作りになっている。一定時間、人の動きがない場合に異常を知らせるセンサーや床暖房といった設備をはじめ、掃除や必要に応じて居室までスタッフが来てくれるサービスまで万全の快適さだ。

悩みにも寄り添い支えるコンシェルジュサービス

 これらの設備をただ配置し、使ってください、というだけでは目の肥えた入居者を満足させることはできないだろう。入居者の満足度を高め、施設の品格を上げるための秘密をレジデントサービス部次長の川岸美加さんに聞いてみた。川岸さんは1988年の開設当初、開発準備室の時からのスタッフである。

「Great Beginning、”大いなる始まり“が開設当初のコンセプトでした。入居者の方々も60代前半の方が多かったですね。だんだんとお年を召されて、今は平均年齢も85歳くらいになってきていますので、それに応じてこちらも変えるべきところは変えています。60代ではイベントごとを重視していた方が、だんだんと日々の生活を重視するようになるなど変わってきます。介護サービスを受ける方も増えてきますし」(川岸さん)

 1988年の開設時とは入居者の年齢層が変わってきており、それに常にフィットしたサービスを提供しているのだ。

「お一人おひとりに合わせたサービスを行うことを心がけています。気さくに人と接するのが好きな方、そうではなく適度な距離感を重視される方、それぞれの方に合わせるようにしています。入居されてから3か月で人となりを把握して、馴染んでいただけるように取り組んでいますし、アソシエイトの部署だけでなく、レストランや営業、様々な部署が連携、協力してその方に喜んでいただけるようにしています。また、ご家族との関係も大切にしています」(川岸さん)

 一律のサービスや対応に入居者が合わせるのではなく、徹底的に入居者本位の対応が行われている。マニュアルで一律に対応するのではなく、長く働いているスタッフの経験をより良い方向に活かしているといっていい。それに、開設当初から働いているスタッフがいるのは大きな強みだ。

「調理場にも開設当初から働いているシェフがいます。子育てをしながら働いているスタッフもいますよ」(川岸さん)

 最後にお二人に見学の際のポイントについて聞いてみた。サクラビア成城では定期的に見学会を行っており、個別の見学、体験入居にも対応しているとのことだ。

「体験入居をすることをお勧めします。アソシエイトは体験入居の時にも対応いたしますので、医療、介護の部分をどこまでしてもらえるのかをよく確認していただければと思います。ご自分の雰囲気に合っているかを確かめてほしいですね」(早川さん)

「お時間があればぜひ2泊していただき、食事のことや医療、介護の体制について確認していただきたいです」(川岸さん)

 サクラビア成城を選択肢にできる方には、医療、介護の手厚さと食事、共用部分の充実をぜひ体験入居で確かめてほしい。豊富な経験が活かされたコンシェルジュサービスが、豊かで充実した生活を支えてくれることは間違いない。

施設_サクラビア_16

【データ】
施設名:サクラビア成城
公式WEBサイト:http://www.sacravia.co.jp/
所在地:東京都世田谷区成城8-22-1
最寄駅:小田急線「成城学園前」駅下車徒歩15分、専用シャトルバスあり
類型:高齢者用集合住宅・介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護)
運営主体:株式会社プライムステージ(株主:セコム医療システム株式会社、森ビル株式会社)
敷地面積:9,972.92平方メートル(3,016.79坪)
延床面積:22,403.26平方メートル(6,776.98坪)
居室数:150室
定員数:200人
入居要件:自立のみ
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根、地下1階、地上10階
開設年月日:1988年12月10日
料金: 前払い入居金:10395万円~、月額利用料242,128円(1人入居の場合)
※入居金は入居一時金(家賃相当額)、介護一時金、生活サービス一時金の合計
※入居一時金は居室タイプ、階数によって異なる

撮影/津野貴生

【この記事の前編】
森ビルとセコムが手を組んだ最高級介護付有料老人ホーム<前編>

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