難しい早口言葉「客が柿食や 飛脚が柿食う 飛脚が柿食や 客が柿食う」8選|専門家が効果やトレーニング方法を指南
人と会話をしていて、「言いたいことがあるのに思い出せない」「スラスラ話せなくてイライラする」と感じることはありませんか。「早口言葉」を習慣づければ、その悩みから解放されるかもしれませんよ。専門家によると、日々のトレーニングで「喉と脳」が鍛えられるのだという。そのメカニズムと、おすすめの「定番だけど難しい早口言葉」を紹介します。
教えてくれた人
篠原菊紀さん/脳科学者
公立諏訪東京理科大学工学部情報応用工学科教授。専門は応用健康科学、脳科学。子供から高齢者まで幅広い年齢を対象とした脳トレ、勉強法などをメディアで解説。最新著書に『楽しみながら脳を活性化!大人の記憶力ドリル180日』(イースト・プレス)。
1週間の早口言葉で効果を実感
脳科学者の篠原菊紀さんは、脳を活性化するトレーニングのひとつとしておすすめなのが、早口言葉だという。
「最近の研究では、口腔内の健康が認知機能に深いかかわりがあることもわかってきました。ただなんとなく早口言葉を言うだけでなく、大きく口を動かしながら発声すれば、舌や喉などの筋肉強化にも効果的です。長く続けることで、認知機能の向上も期待できるでしょう」
じつは脳トレは筋トレよりも早く成果が出るといわれている。早口言葉のトレーニングを1週間もすれば、言葉が以前よりスムーズに出るようになった、などの変化が実感できることもあるという。数分でもいいので毎日続けるのが好ましいが、同じ早口言葉ばかり練習し、慣れてしまうと、脳の活性化に役立たなくなってしまうと篠原さん。
「慣れてきたと感じたら、“もっと難しい例文や長文を試してみよう”“あごを大きく動かす動きを加えてみよう”など、新しい課題をつけ足していくのがおすすめです」
定番だけど難しい早口言葉8選
レベル1から3までの早口言葉を紹介します。慣れたら難易度を上げていこう!
<レベル1>
●この釘(くぎ)は 引き抜きにくい 釘だ
●裏庭には二羽 庭には二羽 にわとりがいる
<レベル2>
●お綾(あや)や母親に お謝りなさい
●親亀 子亀 孫亀 親鴨 子鴨 孫鴨
<レベル3>
●瓜(うり)売りが瓜売りに来て 瓜売り残し売り売り帰る
●桜咲く 桜の山の桜花 咲く桜あり 散る桜あり
●この竹垣に 竹立てかけたのは 竹立てかけたかったから 竹立てかけたのだ
●客が柿食や 飛脚が柿食う 飛脚が柿食や 客が柿食う
取材・文/植木淳子
※女性セブン2024年11月7日号
https://josei7.com/
●飲み込む力をアップして誤嚥予防になる【早口言葉エクササイズ】をボイストレーナーが伝授