え!?こんな動作も!将来なくなっちゃうかもしれない「絶滅危惧動作」クイズ
平成生まれの女子大生が昭和を彷彿とさせる動作を蒐集した『絶滅危惧動作図鑑』が話題だ。以前はひんぱんに行っていたのに、今はすっかりしなくなったアレやコレ…。
家事でおなじみだったあの動きも!近い将来、なくなっちゃうかも!?。食洗機が登場し、掃除機や洗濯機などの家電も進化。さらには水回りや暖房設備も様変わりし、家事の負担が軽減されるのにともない、しなくなった動作から出題! 今はまだ日常的に行っているが、この先のさまざまな進化によって、なくなってしまうかもしれない動作を集めました。
問題 以下の絵とヒントをもとに、何の動作か想像してみてください
※答えと解説は最後にあります。
【1】ヒント:きれいにはり替えた時がもっとも危険!? 子供も猫も興味津々。
【2】ヒント:いたずらで1をされた時は、仕方なくこれをすることに。放置すると、家が荒んだ雰囲気に。
【3】ヒント:起きたら押し入れにしまい、寝る時に出す。この動作をサボると万年床と蔑称されましたね。
【4】ヒント:桶やバケツを下ろして引き上げるタイプもありますが、ポンプで汲み上げるタイプも…。
【5】ヒント:『天才バカボン』で“おでかけですか、レレレのレー?”と、町を掃除するレレレのおじさんがしているのは?
【6】ヒント:5の動作と対になっている動作。5がなくなればこれも自然淘汰されそう。
【7】ヒント:きっちり行わないと廊下はびしょ濡れに!?
【8】ヒント:慎重に端を持ち、息でフーッとほこりを飛ばして、機械に入れる。さて、何をしている?
【9】ヒント:シャツをこれで伸ばすと、しわも伸び、気持ちもシャキッとする気がします。ちょっと熱いけどね。
【10】ヒント:気になる点や仕事内容、約束ごとなどを忘れないように…。
【11】ヒント:スイッチを入れても「あれ!?つかない。もーまたぁ」。ひと昔前はよくある光景だった。
【12】ヒント:学校に通ったり、合宿で免許を取って、晴れてできる動作。昔はマニュアル○○の人も多かった。
【13】ヒント:毎朝、郵便受けに届き、お父さんが朝ご飯を食べながら、これを読む姿がどの家庭でも見られた。
答えと解説
【1】障子を破る。
「歓迎される行為ではありませんが、子供のいたずらで以前はよく見られました。ただ、障子をはり替える時だけは、“思いきりやってよし”という親の許可が出たものです。和室が減り、今はほとんど見られなくなりましたね」(藪本さん・以下同)。
【2】障子をはる。
「障子のある家が減った要因の1つは、このはり替え作業が面倒だったからではないでしょうか」。フローリングが増え、畳のはり替えをする家も減少。
【3】布団を敷く。
「ベッドが主流になっているため、減っている行為」。押し入れにしまえば部屋を有効に使えるため、あえて布団を選ぶ人も増えつつあるようだが、万年床にならないよう注意が必要だ。
【4】井戸水を汲む。
「アニメ『となりのトトロ』で見て、手押しポンプ式の井戸を知りました。旅先などで見かけると、友人とつい、はしゃいでしまいます」。
【5】ほうきで掃く。
「掃除機ですら、ルンバなどお掃除ロボットに取って代わられそうな今。ほうきは厳しい状況に」。最近は省スペースでエコといった観点から見直される動きもある。
【6】ちりとりでゴミを集める。
掃除機が普及し、ほうきが減り、ちりとりも減少。絶滅危惧動作にはそんな連鎖もある。
【7】雑巾がけ。
「濡れた雑巾を絞ったもので、主に板張りの床を拭く動作。学校では子供たちが長い廊下を使って競争する姿もよく見られました」。今や拭き掃除用のお掃除ロボットも登場している。
【8】CDを機械に入れる。
昔は好きな音楽が聴きたければレコードを買った。それがCDに変わり、スマホの登場で、今やその存在も徐々に減っている。「音楽だけでなく映画などの映像もダウンロードが増えているため、絶滅が危惧される行為です」。
【9】アイロンをかける。
「洗濯の全自動化が進めば、アイロンがけという動作もなくなるのではないでしょうか。現在、空気でしわを伸ばす家電も販売されているので、衣類のしわ伸ばしの方法が変わる可能性もあると思います」。
【10】メモを取る。
「ペンでノートに書き記す動作は、まだまだ一般的ですが、最近はペン付きのスマホも登場しています」
【11】電球を交換する。
「白熱電球は交換が必要でしたが、LEDは5~10年もつのが当たり前。将来的には一生使えるLED電球が出てくるかもしれません。そうなると、この行為はなくなるでしょう」。
【12】車の運転をする。
「自動運転が本格的に導入され始めているため、意外に絶滅の危険が高い動作」。そして、今はオートマチック車が主流。昭和の時代にはマニュアル免許を苦労して取ったが、クラッチ操作などを行っている人はあまり見かけない。
【13】新聞を読む。
「かつては町中や喫茶店でも多く見られた光景ですが、今は新聞もスマホなどで読めるようになり、あまり見かけなくなりました。以前は新聞を細かく折り畳み、満員電車の中で器用に読むサラリーマンの姿もよく見られましたね」。
発案者
藪本晶子さん /’94年生まれ。東京藝術大学 大学院デザイン専攻修士2月(3月取材時)
イラスト/藪本晶子
※女性セブン2019年5月2日号
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