紫式部ゆかりの地・京都の人が愛するツウ好みの手土産5選「創業100年の老舗の味」「全国唯一のにほい袋専門店」など
1000年の時を超えていまなお多くの人に読み継がれる平安時代の長編小説『源氏物語』。物語を紡いだ紫式部の生涯を描いたNHK大河ドラマ『光る君へ』も話題。そこで、紫式部のゆかりの地のひとつ、京都の人が愛するとっておきの手土産をご紹介します。
松屋藤兵衛
お茶人好みのツウな味わい
小麦粉と砂糖、白みそを入れて発酵させた生地を焼いた菓子・松風。その松風に大徳寺納豆と白ごまを散らした「紫野松風」(10個入り・ご進物用1050円)は、むっちりとした独特の歯ごたえに納豆のしょっぱさがアクセントとなり、茶の湯を好み茶道に通ずる人たちにもファンが多い。
住所:京都市北区紫野雲林院町28
営業時間:9~18時
定休日:木曜
小野珠数店
肌身離さず「魔除け」として
創業300年余りの老舗の珠数専門店。珠数は「念珠」とも呼ばれるように、葬儀や法事以外でも肌身離さず持っていれば魔除けになるといわれており、アクセサリーのように身につけてもかわいい。
住所:京都市中京区寺町通蛸薬師下る円福寺前町272
営業時間:11~19時
定休日:不定休
伊藤組紐店
日常使いできるアイテムも
江戸時代の文政年間に刀剣の下緒や民家で使われる蚊帳の吊り紐などを作る商いが始まり。数十本合わせた糸の束を斜めに交差させながら組んでいく「組紐」は、伸縮性があるため和装の帯締めや手提げ袋の紐、茶道具にかけるなど茶道や華道のシーンで使われるほか、ストラップや鈴の根付など、和風のキーホルダーとして日常使いできるアイテムも。色の組み合わせも豊富なので、友達や家族と色違いで購入するのもおすすめ。
住所:京都市中京区寺町六角北西角
営業時間:10時30分~17時
定休日:不定休(年末年始休業)
一休こんぶ松田老舗
精進料理に欠かせない逸品
創業100年以上の歴史を誇る昆布店。お寺の精進料理に欠かせない品として北海道産の良質な昆布を使って作られた商品は、大徳寺御用達でもある。塩吹きや佃煮、ちりめん山椒など用途に応じていろいろな種類の昆布を購入できる。
看板商品は北海道産の昆布を炊き、隠し味に実山椒を入れ練り上げた「一休こんぶ」(540円)
ほかにも寺の保存食として作られた「大徳寺納豆・小」(540円)などお茶漬け、おつまみと幅広く使える。
住所:京都市北区紫野下門前町37番地
営業時間:9~18時
定休日:なし
にほひ袋専門店 石黒香舗
全国で唯一の専門店
1855(安政2)年に創業した日本で唯一のにおい袋専門店。約10種類の天然の香木などを調合して作り上げる。たんすやかばんの中に入れて持ち物に香りを移したり、部屋のインテリアとして飾るなど用途はさまざま。平安時代には香木は防虫としても使用されており、衣類を虫から守ってくれる。
住所:京都市中京区三条通柳馬場西入桝屋町72
営業時間:10~18時
定休日:水曜(祝日の場合は営業)
取材・文/井上明日香 撮影/玉井幹郎、杉原照夫(WEST)、黒石あみ(本誌)
※女性セブン2024年3月14日号
https://josei7.com/
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