歯にものが挟まる、歯がしみる人は要注意です!(写真/アフロ)
歯は、かたくて強いエナメル質が、その下の象牙質を守るように覆っている。歯の根元部分にはエナメル質がないので、歯茎が下がると、象牙質がむき出しになってしまう。ここにできるのが大人虫歯「根面う蝕」だ。象牙質はエナメル質よりやわらかく、歯垢の生み出す酸に弱いので、虫歯になりやすく進行も速い
歯ブラシのかたさは「やわらかめ」で、ヘッドが薄く、コンパクトなものがおすすめ。鉛筆を持つように握り、力を入れずやさしくみがくことが基本。歯ブラシは1か月で新しいものに取り換えよう
歯ブラシを小刻み(5〜10㎜を目安)に動かして、1か所を20回以上、全部で3分ほどかけてみがくのが理想。同じところばかりみがいてしまうため、"ながらみがき"はNG
歯垢がたまりやすく、みがき残しやすい、歯と歯茎の隙間の汚れを取るよう45度の角度で歯ブラシをあてる
フッ素が歯に取り込まれると、表面のエナメル質のかたさが強化される。そのため、歯垢に含まれる細菌が出す酸への抵抗力が上がり、虫歯になりにくくなる
細菌が出す酸で歯の表面が溶けても、唾液中のミネラルを再び取り込むことによって、歯は元に戻る。これを「再石灰化」といい、フッ素には再石灰化を促す効果がある
フッ素が歯垢にまで入り込むと、虫歯の原因菌の働きを弱められる。すると、細菌が作る酸の分泌量も抑えられるため、虫歯の予防効果が高まる