パスタで作る＜パエリア・ラザニア・グラタン＞フライパンひとつでOKの進化系時短レシピ5選

　ますます手軽に、時短化が進む”パスタ”レシピ。簡単なのは当たり前、新時代のパスタレシピをご紹介します。パスタを使って、パエリアやラザニア、グラタンなどのごちそうをフライパンひとつで作る方法を、フードコーディネーターの植田有香子さんが教えてくれました。

※材料は特記のもの以外2人分です。　
※スパゲティは1.6mm、ゆで時間9分のものを使用しています。
※ラザニアとグラタンを作る際のフライパンは、深さ5cmのものを使用しています。

フードコーディネーター　植田有香子さん

管理栄養士。雑誌や企業へのレシピ開発などを手がける。YouTube 『東京ソロごはん。』で、毎週金曜日にレシピを配信。

パスタで作るパエリアは米より短時間で仕上がる

　パエリアは“フィデウア（パスタを使ったパエリア）”をアレンジしてお米より短時間で完成するのに具材の旨みが染みています。

　ラザニアとグラタンはオーブン不要でチーズがとろ～り、表面はカリッと焼きあがります。

「細いスパゲティを使うとパリッとした仕上がりに。お焦げもできやすくなります。ラザニアやグラタンはオーブンで焼かない分、やや長めに煮ることで、ソースによく絡むもっちり食感になります」（植田さん）

魚介のエスニックパスタパエリア

たっぷり魚介とナンプラーで風味豊かに

＜作り方＞

【1】にんにく2片はみじん切り、玉ねぎ1/4個は薄切り、赤パプリカ1/2個は1cm幅のくし形切りにする。パクチー1～2株の葉はざく切り、根はみじん切りにする。

【2】フライパンにオリーブオイル大さじ11/2を熱し、えび（頭付き）4尾を中火で両面焼き、頭の部分をへらで押して潰す。

【3】【2】を取り出し、同じフライパンににんにく、パクチーの根を入れ、香りが立つまで炒めたら、玉ねぎと輪切り赤唐辛子1本分を加える。玉ねぎがしんなりとしたら、水2カップ、酒大さじ1、ナンプラー小さじ2、砂糖小さじ1を加えて煮立て、1～2cm幅に折ったスパゲティ160gを加えて混ぜる。

【4】【3】に【2】、いか（輪切り）・あさり（砂抜き済み）各100g、パプリカを入れたらふたをして中火にし、表記時間通りに煮る。

【5】【4】のふたを取り、強火にして水分を飛ばす。パチパチと音がしたらオリーブオイル大さじ1/2を鍋肌に回しかけ、フライパンの縁のパスタが色づくまで焼いて器に盛る。レモンのくし形切り1/2個分とパクチーをのせる。

＜ポイント＞

　パスタは1～2cm長さに折る。1.6mmなら約9分の煮込み時間と、米より早く仕上がる。

　だしが出る具材と少な目の水で煮て旨みたっぷりに。仕上げの強火＆油でお焦げも。

明太子とのりのパスタパエリア

見た目はいか墨パエリア！れんこんの食感がアクセント

＜作り方＞

【1】にんにく2片はみじん切り、れんこん80gは7mm角に切ってさっと洗い、水けを切る。明太子60gは薄皮から外す。焼きのり（大判）3枚は細かくちぎる。

【2】フライパンにごま油大さじ1、にんにくを熱し、香りが立ったられんこんを入れて中火で炒める。焼きのり、水2カップ、鶏がらスープの素（顆粒）・しょうゆ各小さじ1を加えて煮立て、1～2cm幅に折ったスパゲティ160gを加えて混ぜる。ふたをして中火にし、表記時間通りに煮る。

【3】【2】のふたを取り、強火にして水分を飛ばす。パチパチと音がしたらごま油大さじ1/2を鍋肌に回しかけ、フライパンの縁のパスタが色づくまで焼く。青ねぎの小口切り6～8本分、明太子をのせる。

きのことベーコンのパスタパエリア

ピリ辛の味に卵のまろやかさがマッチ

＜作り方＞

【1】にんにく2片はみじん切りにする。マッシュルームは5mm幅の薄切りに、しめじは石づきを切り落とし、手でほぐす。まいたけも手でほぐす（きのこは合わせて200g）。ベーコン4枚は1cm幅に切る。

【2】フライパンにオリーブオイル大さじ1と1/2、にんにく、ベーコンを熱し、香りが立ったら【1】のきのこと輪切り赤唐辛子1本分を加えて中火で炒める。白ワイン大さじ2を加え、煮立ったら水2カップ、コンソメ（顆粒）小さじ2/3、塩小さじ1/4を加えて煮立て、1～2cm幅に折ったスパゲティ160gを加える。具材を上にしたら、半分に切ったプチトマト4個分を周りに並べ、ふたをして表記時間より2分少なめに煮る。

【3】【2】のふたを取り、卵2個を割り入れたらもう1度ふたをし、約2分煮る。

【4】【3】のふたを取り、強火にして水分を飛ばす。パチパチと音がしたらオリーブオイル大さじ1/2を鍋肌に回しかけ、フライパンの縁のパスタが色づくまで焼いて器に盛る。イタリアンパセリの粗みじん切り1本分、粉チーズ10g、粗びきこしょう少量をかける。