「ホクロ」が表す運勢 沢口靖子さん「鼻下と唇の上のほくろを除去」その後の運気は?【観相学の専門家が解説】
マスクを外し改めて自分の顔を見たとき、「これまで以上にホクロの存在が気になる」「なんか増えてる!?」と驚いた人が多いそう。取るべきか、取らざるべきか…。そこで、1600年の歴史を持つ「観相学」からみたホクロの意味をお伝えします!
教えてくれた人
岡井浄幸(じょうこう)さん/嘉祥流観相学会大導師。2006年より嘉祥流観相学の創始者・藤木相元氏に師事し修行を始め、2007年高野山真言宗にて在家得度。現在、観相学、姓名学、ブレインフェイスメイクのアドバイスを行う。近著に『運を呼び込む顔をつくる観相学』(KKロングセラーズ)がある。http://kashoryu.or.jp
人の顔から運勢を判断する「観相学」とは?
観相学のルーツは1600年前に中国禅宗を開いた達磨大師(だるまたいし)。生活環境や考え方で人の顔(表情)が変わることに着目した大師は、市井の人々の顔を観ながら運勢を判断し、心の持ちようを説いたという。後年、大師の文献を研究していた藤木相元師(1923~2014)が、実業家・松下幸之助氏の支援を受け、東京工業大学で脳科学等を学び、1958年に「脳と顔の因果関係」を論文に発表。占いと混同されていた観相を学問として確立した。
1965年に創立した嘉祥流(かしょうりゅう)観相学では、顔の各部位の動きや表情から思考癖や性格を鑑定することで、運を開き幸せな顔にする方法を指導。いまに受け継がれている。
ホクロはその人の深層心理の表れ
「顔は脳の看板。顔を見ればその人の思考癖や性格が即座にわかります」と言うのは、
嘉祥流観相(かしょうりゅうかんそう)学会で代表を務める岡井浄幸さん。
「その中で、顔にできるホクロは、その人の深層心理が表出したものとされています。そもそも、ホクロは皮膚に張り巡らされた毛細血管の流れが集まってできるもの。たとえば、お金への思いを強く持つと、金運にかかわる鼻頭に血流が集まり、そこにホクロができるのです。ただし、できていい場所、悪い場所があり、知らずに運気を下げてしまうこともあります」(岡井さん・以下同)
「年を取ってからホクロが増えた」「色が濃くなった」という人は、心配事があったり、逆に幸せな願望で心が活発に動いた可能性があるという。
ホクロが表す運勢「赤がいい運勢、青がよくない運勢」
【1】金財運↑
【2】仕事運↑
【3】金運↓
【4】集中力↑
【5】肉親の縁↓
【6】人気運↓
【7】愛情運↑
【8】仕事運↑
【9】家族運↓
【10】健康運↓
【11】金運↓
【12】財運↓
【13】活動運↑
【14】言葉の失敗↓
【15】老後安泰運↑
【16】長寿運↑
観相学によるホクロの意味
「観相学ではホクロができた場所により意味があると考えていますが、重要なのは額と鼻のTゾーンにあるホクロ。明暗がはっきり分かれます。額は仕事やお金、夢などを表します。自分の目標が叶う場所で、ここにあるホクロはとてもいい。額上方の中央(下絵【1】)にあると金財運(お金が入る&貯まる)に恵まれ、生え際のホクロ(【2】)は旅行や転勤など、いまいる場所から離れた地でいいことが起きる兆しです。ただ、【1】の少し下の【3】の位置にあるのは、唯一、運を下げてしまうホクロです」
そして眉間(上絵【4】)は願望、精神力、集中力、健康力の源で、最強のホクロスポットだ。
「代表例は千昌夫さん(76才)です。藤木相元師によると、デビュー当時の千さんにはホクロがなく、仕事に邁進する中でホクロが現れ、人気も上昇していったそうです。しかし、数十年前にホクロを取ったことで、仕事運も金財運も下降してしまったのかもしれません」
生命力と金運を司る鼻はホクロNGゾーン
額とは逆に、ホクロがあってはダメなゾーンが「鼻」。
「鼻は生命力と金運の象徴。鼻筋は健康運、鼻頭は金運、小鼻は持久力や金財運を上げますが、【10】や【11】【12】のように、鼻の上にホクロがあると、その運を妨げてしまいます」
さらに、目の上下にあるホクロも注意が必要だ。
「特に、目の下の涙袋はホルモンの貯蔵庫のため、恋愛トラブルを招きやすい(【9】)。ここにホクロのある芸能人は不倫問題を起こすケースも」
また、口角の下からあごにかけてできるホクロ(【15】)は、50代以降の人生が豊かになる、幸せなホクロだとか!
「一方、唇の上(【14】)は昔から“災いのもと”といわれますが、アナウンサーなど話す職業の人なら、そのホクロがプラスになるでしょう。その人の環境や願望、顔立ちを重ね合わせることでホクロの解釈が変わる場合もあるのです」
取るだけじゃダメ!幸運な顔は自分で作ろう
左目の横にあるホクロ(【7】)はモテ運アップ、右目の横(【8】)は仕事運アップと、左右で運勢が違う場所もある。
「こめかみは右脳と左脳が影響しています。感性を司る右脳の働きが強い人は、右脳が管轄する左顔に、論理性・知性を司る左脳の働きが強い人は、右顔に特徴が表れます。たとえば顔のパーツが大きいとか、ホクロができやすいなど、特徴が集中するのです」
悪いホクロは取った方がいいのだろうが、「顔を傷つけたくない」と抵抗感がある人も。
「無理に取る必要はありません。コンシーラーでホクロを隠すだけでも効果があります。逆に、欲しい運気のホクロを描き足すのもアリ。吉永小百合さん(78才)のような下唇の下のホクロを描いて老後安泰を願う女性もいます」
ホクロを取れば、即運気アップというわけではない。
「顔を作るのは“脳”ですから、自分の脳をご機嫌に変えなければ、ホクロがなくなっても何も変わりません。そのためにも、肌のハリとツヤは重要。額が光っている人は、脳の動きが活発で前向きです。パール入りのパウダーでTゾーンを光らせ、口角を上げてみてください。心持ちが明るくなり、顔も変わってきます。嫌いだったホクロが、いいホクロだとわかってからチャームポイントになったという人も多いです」
ホクロは運命を決めるものではなく、自分の感情や未来を暗示するサイン。それに気づくことで、明るい方向へ変えることができるのだ。