これから取る【資格】オススメは暮らしに役立つ介護関連
長く働ける、給料に直結する資格はもちろん人気。そんな中、最近は"学んだことが生活の役に立つ"日々の生活に密着した資格に注目が集まっている。暮らしを楽しく、人生を豊かにする資格とは──
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需要が高まる介護関連の資格がオススメ
「今年は資格を取る!」と決意しても、具体的にやりたいことが決まっていなければ、どんな資格を取得したらいいのか迷ってしまう。
資格の勉強で得た知識が、今後の人生に役立つと実感できる瞬間があるという。
「ぼく自身が取得して、気づきがあったのは福祉住環境コーディネーターです。室内の明るさや色を工夫するだけで“見えないことで転ぶ”がなくなるなど、住環境を整えると危険なく過ごせるため、要介護になるリスクを減らせるんです」
と語るのは、オールアバウト「資格」ガイドの鈴木秀明さんだ。
さらに需要が高くなっていきそうな介護関連。就職や転職に直結する資格の代表格は介護福祉士だが、難易度の低いレクリエーション介護士、介護予防健康アドバイザー、介護食コーディネーターなど多数あるので、興味のあるものから挑戦してみたい。
資格取得が収入につながるだけでなく、生活の役に立ち、趣味を深める。それが今の資格のトレンドなのだ。
厳選!オススメ資格
●認知症介助士
難易度:★★☆
認知症に関する正しい知識と適切な介助の方法を身につけられるのが、この資格。発症予防法がわかって暮らしの中に取り入れられたり、いざ両親や夫など家族が認知症を発症したりしたときに役立つ。在宅で資格取得を目指せるのも○。
●福祉住環境コーディネーター
難易度:★★☆
高齢者や体の不自由な人が、安全で快適に暮らすためのバリアフリーや福祉用具の選択や導入方法など、住環境全体のアドバイスができる資格。自分や家族が高齢になったときにも知識を活用できる。
●医療事務認定実務者(R)
難易度:★★☆
病院や診療所の受付・会計・レセプト(診療報酬明細書)の作成などができる資格。全国で使える資格のため、転勤や引っ越しにも対応でき、女性の再就職や転職、長く安定して働きたい人におすすめ。
●終活アドバイザー
難易度:★☆☆
終活にともなう身の回りの整理は、いつかは誰もが経験するもの。連絡すべき人、住まい、延命治療、お墓のこと。自分の”もしも”だけでなく、家族や親しい友人の”ためになる”知識が身につく資格だ。
●高齢者傾聴スペシャリスト
難易度:★☆☆
”聴く力”を養う心構えやスキルを学んで、高齢者に寄り添い心のケアができるようになる。介護や福祉施設のボランティア活動に有効なほか、両親との会話やご近所づきあいにも活用できる資格だ。
●介護予防健康アドバイザー
難易度:★☆☆
中高齢者が安全に運動をするために、適切なアドバイスができるようになる資格。介護現場で働く人がプラスアルファで取得するだけでなく、自分や家族が健康で自立した元気な生活を送るための知恵にもなる。
資格はどこで取る?
資格取得のためには、勉強は避けて通れない道。独学では難しいので、続けやすい通信教育から受講料を支援してもらえる裏ワザまでご紹介!
●民間講座
定番の通信教育は、教材セットが一式で届き在宅で勉強ができ、資格によっては在宅で受験可能の利点が。また、資格の主催団体が運営する講座や学校もある。
●ハローワーク
雇用保険を受給できなくても、「求職者支援訓練」を活用できる。就職口を探すための施設なので「本気の再就職」を目指す人はぜひ相談を。
●勤務先
勤務先は資格取得支援に積極的な会社を選ぶのも〇。登録販売者の人数を増やしたいドラッグストアであれば、受講料は会社負担で資格を取れるケースも。
イラスト/池田奈鳳子
※女性セブン2019年1月31日号
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