若さの秘訣は”背中”にあり 背中が硬いと老けて見える7つの理由を人気トレーナーが解説
自分の目でチェックしづらいため、「背中」に無頓着な人は多い。実際、ほとんどの人が日常生活の中で背中まわりの筋肉を使っていないため、背中は気づかぬうちに硬くこり固まり、余分な脂肪がつきやすい。「老けた」印象を最も与えやすいのが背中だという。背中が硬いと何が起こるのか――人気トレーナーに解説いただいた。
背中が硬いと老けて見える7つの理由
女性がきれいになるためには「姿勢」がいちばん大切、そして、その要が「背中」だとパーソナルトレーナーの玉置達彦さんは力説する。
「やせたい、美しくなりたいと思うと、自分の目ですぐに確認できる“ぽっこりお腹”や“くびれ”など、気になる部分のみを鍛えがちですが、本当にきれいなプロポーションを求めたいなら、背中を鍛えて正しい姿勢作りを心がけた方が近道です」(玉置さん)
背中の筋肉は、ものを引っ張ったり、腕を後ろに動かすときに使われるが、日常生活では手を前に出して行う動作が多いため、意識して使わないでいるとどんどん衰え、背中の老化が進むという。
また、パソコンやスマホと向き合う時間が長いほど、猫背になって首が前に出てしまい、その姿勢のまま背中の筋肉が硬くなってしまう。こうした状態が続くと悪い姿勢が定着してしまい、歩く姿を後ろから見ると、実年齢よりも10才以上老けて見えることがある。
実際のところ、背中が硬くなると…
【1】猫背になり、老けて見える
【2】フェイスラインがあいまいになり、たるむ
【3】肩まわりの動きや血流が悪くなり、二の腕が太くなる
【4】胸の筋肉が縮こまり、バストが垂れる
【5】わきに“ハミ肉”がつく
【6】お腹の表面の筋肉が縮み、インナーマッスルがゆるんで、お腹ぽっこり、くびれなし
【7】お尻が垂れる
といった具合に、硬い背中が“老け見え”をどんどん加速させるのだ。
理学療法士でストレッチ系YouTuberのオガトレさんによると「腰痛や肩こりに悩む人の背中は、本人が意識している以上に硬く、ガチガチに固まっている場合が多い」と言う。
「背中を意識してストレッチ&筋トレをすれば、2週間ほどで上半身の動きがスムーズになり、やわらかくなったと実感できるはずです。肩や首こり、腰痛などの悩みも軽減すると思います」(オガトレさん)
背中の筋肉は大きいため、やわらかくほぐれれば全身の血流が促進されて、代謝がアップし、ダイエット効果も期待できるという。また、背中の筋肉は首を支えているので、鍛えることで首が正しい位置に整い、すっきり小顔になる。わきのハミ肉やぽっこりお腹も正しい位置に整えば、くびれの出現も夢ではない。さぁ、若見えを目指し、背中筋ケアを始めよう!
背中を鍛えるトレーニングは、順次お届けする予定だ。
教えてくれた人
パーソナルトレーナー 玉置達彦さん
『STELLA GYM』代表。運動が苦手な人でも続けられる筋トレメソッドで、数多くの有名芸能人を指導。著書に『背中から見た目印象を変える13の「背活」メソッド』(主婦の友社)などがある。
理学療法士 オガトレさん
公立の急性期病院でリハビリ業務に従事した後、訪問リハビリ、フィットネスジムの責任者を経て、チャンネル登録者数98.5万人のストレッチ系YouTuberに。「体が硬くて困っている人をゼロにしたい」を信念に動画を配信中。
取材・文/山下和恵 イラスト/藤井昌子
※女性セブン2022年3月10日号
https://josei7.com/
●猫背解消&美姿勢になる「10秒ポーズ」のやり方 ズボラでも続けられる体づくり