兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第134回 トイレスリッパ問題】
ライターのツガエマナミコさんは、若年性認知症を患う兄と2人暮らし。これまでも、兄の摩訶不思議な行動に翻弄されてきました。例えば、洗面所のコップの中や、ベランダで用を足してしまうことや、床に便が落ちていたこと…。そして今回は、新たなトイレ問題が発生してしまったというお話です。
「明るく、時にシュールに」、認知症を考えます。

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たかがスリッパ、されどスリッパ
最近、深夜トイレに行くと、そこにあるはずのスリッパが消えている事件が頻発しております。犯人は言うまでもなく兄上でございます。日中はご自分のスリッパのままお出入りされるのですが、深夜はきっとおソックスでおでましになり庶民のトイレスリッパをご使用され、そのまま自室に戻られるのでございましょう。わたくしもここのところ夜間頻尿でよく起きるわけでございまして、「スリッパがない!」となって仕方なく自分のスリッパで出入りしている次第でございます。
今朝もスリッパがなかったので兄が朝食を召し上がっているうちに兄の部屋に探しに行きますと、きちんと互い違いにスリッパを組み合わせてティッシュボックスの下に隠すように置いてあるではありませんか。
わざとじゃない、考えてやっていないとわかってはおりますし、必ず兄の部屋にあるのですから、それほど困ったことではないと客観的