街に急増中のピクトグラム!「マーク」「記号」最新案内
2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、外国人観光客にもわかりやすいように、15種類の案内用図記号が2017年の7月に追加されたのをご存じですか?
また最近は、泣いている赤ちゃんを懸命にあやすパパやママに「泣いても気にしませんよ」という意思表示を示すマークが話題になったり、パッと見ではわからない障害を持っているかたに手を貸すきっかけになるものも増えています。普段、何気なく見ているお役立ち「マーク」や「記号」の最新情報をお届けします!
運転マーク
若葉マークだけじゃありません。運転マークは、障害を持つかたが運転する車に貼るマーク。周囲を走るドライバーの配慮が必要となる。
●身体障害者標識
肢体不自由であることを理由に、免許に条件を付されている人が表示。この「四つ葉マーク」の表示は努力義務。周囲の対応は右同様。
●聴覚障害者標識
聴覚障害者が運転する普通車は表示が義務。危険防止のため以外の目的で、この車に幅寄せや割り込みを行った運転者は罰せられる。
子育て応援
未来を担う子供にやさしい社会に。父親の子育て参加の推奨や、泣いている赤ちゃんへの配慮など、親子にやさしい取り組みだ。
●「パパの子育て応援」シンボルマーク
“子育て満足度日本一”を目指す大分県で使われている。男性の子育てを応援する機運を社会全体で高めることが目的。県のHPで「育児宣言」や「応援宣言」をしたり、イクメンセミナーに参加するとバッジやエコバッグなどのグッズがもらえる。
●「子育て支援パスポート」ロゴマーク
店頭で各自治体のパスポートを提示すれば、協賛店でおむつ替えスペースや粉ミルクのお湯の提供、商品の割引、ポイントの付加など、子育て世帯がさまざまなサービスを受けられる(※自治体・店舗ごとに内容・条件が異なる)。全都道府県でコラボ活動展開中。
●「ALRIGHT BABY」プロジェクト
奈良のベビーマッサージ教室が発案。非当事者(周囲)がスマホなどに貼り、赤ちゃん連れのパパ、ママに対して「寛容な気持ちですよ」「手助けしたいと思っていますよ」という気持ちを伝えるステッカーを162円で販売中。
困っている人がいる
白い杖の人や、これらのマークをつけた人には、積極的に声をかけたり、手を貸そう。
●ハート・プラスマーク
体の内部に障害がある人は100万人以上といわれ、「障害を目に見えるものにしよう」という主旨で2003年に誕生したマーク。外見からわかりにくい障害や疾患を持つ人の存在を示し、理解と協力の輪を広げている。
●「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマーク
視覚障害者が安全、安心に暮らせるように、白杖を頭上に掲げて周囲に助けを求めるシグナルだ。福岡県盲人協会が提唱し、岐阜市が作成。全都道府県で普及啓発が進められている。
●ヘルプマーク
義足、人工関節、難病、妊娠初期など、外見からは援助が必要かどうかわからない人が、周囲の援助を得やすくなるように、東京都が作成。
認知症でも安心して暮らせるように…「みんなでさがシール」
広島県海田町では、2016年より認知症になっても住み慣れた地域で安心して生活を送れるよう、徘徊した際の早期発見・保護に役立つ『みんなでさがシール』を希望者に配布。靴のかかとや杖などにこのシールを貼り、困っている高齢者を見かけた時は、町への連絡を呼びかけている。
案内用図記号
誰もがひと目でわかるように単純化したイラストをピクトグラムと呼ぶ。これが世に広まったきっかけは、なんと1964年に開催された東京五輪だった。
街中のいたるところで見かける案内用図記号。2017年7月には以下のマークが追加された。
よく見るこのマークは何?
上は、交通系ICカードの全国相互利用サービスに対応していることを示すシンボルマーク。JR東日本「Suica」等、このマークのある交通機関や店舗なら、日本中どこでも利用できる。
民泊マークもあるんです
一般社団法人『日本民泊協会』が認定する「JAPAマーク」。行政からの許認可を取得し、ホテルや旅館同様の衛生基準を守っている民泊施設に与えられる。協会は近隣住人への配慮を怠らず「安心、安全」と認識される団体を目指している。
他にもこんなマークが
空港など、その場で見れば想像できるものの、パッと見では認識しづらい記号を集めました。
※女性セブン2018年1月1日号
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