猫が母になつきません 第498話「とけい」
ジャネーの法則というものがあるそうで、それは年齢を重ねるにつれて時間の流れが速く感じるという現象(心理学の法則)。お勤めに行くこともなく一人暮らしだと時間に疎くなり、朝食を食べてちょっとネットで何か見ていて気がついたらもうお昼。それは歳をとって時間の流れが加速しているのか、だらだらしていたせいなのか。なんだか時間を無駄にしてしまったという罪悪感が我が身を責める。
時間の流れをもっと意識したほうがよいのではないかと、1時間おきにチャイムが鳴る時報機能付きの時計を探したのですが、デザインとか音とかを吟味していると結局思うようなものが見つかりませんでした。鳩時計もありますが、鳩なんて隊長が放っておくはずがないので絶対却下。時報はあきらめて、とりあえず時間の流れを可視化するだけにして、黒の文字盤にメモリと長針短針が白のくっきり見やすい置き時計を選びました。今デスクの上で赤い秒針が着実に時を刻んでいます。
ちなみに、猫の1日=人間の8時間だそうです。人間の1日=24時間は猫にとっては3日に相当します。猫がごはんや遊びを要求してきた時に「ちょっと待ってね」とよく言ってしまうけれど、猫は人間の3倍長く感じるということ。どおりでさびがにゃーにゃー怒るはずです。あんまり待たせないようにしないと。
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母と暮らすため地元に帰る。ゴミ屋敷を片付け、野良の母猫に託された猫二匹(わび♀、さび♀)も一緒に暮らしていたが、帰って12年目に母が亡くなる。猫も今はさびだけ。実家を売却後60年近く前に建てられた海が見える平屋に引越し、草ボーボーの庭を楽園に変えようと奮闘中(←賃貸なので制限あり)。
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