最旬《空気清浄機》「単機能型がトレンドに」シニア世代におすすめの機能や選び方を家電の達人が解説
通年なんらかの花粉が飛散し、黄砂やハウスダストなどアレルギー物質(アレルゲン)も気になる。介護中のご家庭やシニア世代に、ぜひ一台備えておきたいのが「空気清浄機」だ。最新の空気清浄機はどう進化しているのか。トレンドや選び方、おすすめ製品を、家電ライターの田中真紀子さんに教えてもらった。
教えてくれた人
田中真紀子さん / 家電ライター
家電ライター/家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブで紹介する家電のスペシャリスト。特に白物家電・美容家電に詳しい。自宅には最新家電を中心に200以上を所有し、年間300以上の記事執筆・監修に携わる。テレビ・ラジオにも多数出演。公式HP https://makiko-beautifulli
空気清浄機の最新トレンド
空気清浄機と一口に言っても、加湿機能の有無やフィルター交換の要不要など、種類はさまざま。特に空気清浄機はコロナ禍に種類や機能が多様化したと、田中さんは話す。
「従来、国内メーカーが発売していた空気清浄機の多くは、加湿機能を付加した『複合型』や、10年間交換不要など高機能なフィルターを搭載したモデルが人気を集めていました。
ところがコロナ禍を機に、海外メーカーも続々と参入し、空気清浄に特化した『単機能型』や『フィルター交換型』などのモデルが登場しました。コロナ禍以降は、その便利さ、使い勝手の良さが注目されるようになり、国内メーカーでもこうした方式を採用するモデルが増えてきました」(田中さん・以下同)
空気清浄に特化した単機能型に注目
空気清浄に特化した単機能型とは、どんなものなのだろうか?
「国内メーカーが加湿機能付きの複合型を多く出している理由には、日本の住宅事情が挙げられます。1台で加湿も空気清浄も兼ねていれば置き場所に困らないからです。また時期的に乾燥しがちな冬に風邪対策に導入するという人も多く、1台2役は理に叶っている面もありました。
しかし、複合型の加湿ユニットは構造が複雑でお手入れがしにくいタイプもあります。複合型なので本体サイズもその分大きくなり、加湿の機能も限られてしまいます。
近年は空気清浄機は1年中使うという認識が広まってきています。サイズやお手入れの面でも単機能のほうが使い勝手がよく、スペース的に問題ない。ならば、空気清浄機と加湿器は別個に購入したほうが、それぞれ高機能なものを活用できるというわけです」
フィルターはどう選ぶ?
フィルターには、綿ボコリや髪の毛、虫など目に見える程度の比較的大きな汚れを最初に捕集する「プレフィルター」と、花粉などの細かい粒子を集める「メインフィルター」がある。
空気清浄機を選ぶ際には、メインフィルターの集じん率の高さが大きなポイントになってくる。田中さんが注目しているのが集じんできる粒子の微細さだ。
「集じん方式は主に2種類あります。ろ過による粉じんの除去を行う『HEPAフィルター方式』と、帯電させて電気の力で粉じんの除去を行う『静電フィルター方式』です。
HEPAフィルター方式は『0.3μmまでの微粒子を99.97%除去する』とされていますが、さらに静電フィルターも搭載することで、より微細な0.1μm以下のウイルスサイズレベルの粒子もしっかり集じんできるモデルも出ています」
お手入れがしやすいのは?
ただ、せっかく優秀なフィルターを使っていても、フィルター掃除をサボってしまうと目詰まりを起こし、効果が薄れてしまう。そこで着目したいのが、お手入れのしやすさだ。
「プレフィルターにはホコリが溜まるので、定期的なお手入れは必須です。フィルターはお手入れ不要の交換式であれば、手間もかからず、性能も持続しますが、交換するごとにコストがかかります。
一方、フィルタをお手入れしながら約10年使い続けられるタイプもあります。空気清浄性能が年々落ちる傾向にありますが、コストは抑えられます」
適用床面積(畳数)の目安は?
適用床面積(畳数)は、メインで使う部屋より大きめがよいか、それともジャストサイズでよいのかも悩ましい。
「適用床面積(畳数)は、30分で空気を清浄できる目安になりますが、よりスピーディーに空気をきれいにしたいなら、実際の部屋の大きさの2倍もしくは3倍の適用畳数を選んだほうが安心です」
こんな機能もあると便利
自動運転や静音性があるかチェックしておくといいだろう。自動運転機能は、多くの空気清浄機に搭載されている。
「空気清浄機は24時間つけっぱなしが基本ですが、自動運転にしておけば、空気が汚れる瞬間のみ強運転になり、それ以外は最弱で運転するため、電気代も気にならないほどです」
続いて静音性は、「最近は、就寝中の使用に配慮し、静音性を売りにしたものも増えている印象です」と、田中さん。
上記をふまえ、シニア世代におすすめの製品を教えていただいた。いずれもお手入れがラクな単機能型だ。
