《寄り添い合う上皇ご夫妻》上皇さまが入院する病院へ毎日通われた美智子さま、退院後は一緒に階段の上り下りやウォーキングを行う
2025年5月6日に心臓の精密検査のため東大病院に入院された上皇さま。症状はないものの、一定以上の運動負荷がかかると、心臓の筋肉に血液が十分に供給されなくなる「無症候性心筋虚血」と診断された。退院された翌日の5月11日から筋力維持などのための運動を再開されているという。
入院前は、歩く運動や短い階段の上り下り、筋力維持の運動などを連続して行っていたが、現在は心臓への負荷が過度になりすぎないよう、運動量などを減らし、休憩を入れながら、30分ほど取り組まれているという。
病院へ毎日通われた美智子さま
常に寄り添われているのは上皇后美智子さまだ。4日間の入院中、美智子さまは毎日病院に通われ、5月10日の退院日も上皇さまと共に病院から赤坂御用地のお住まいに戻られた。
そして、午前中はお住まいの御所内で階段の上り下りやウォーキングなどの運動を行い、午後には外に出て、赤坂御用地の中を散策される上皇さま。美智子さまはいつもご一緒だという。
美智子さまは、上皇さまが前立腺がん(2003年1月)のため、入院された際も毎日、病院に通われており、心臓バイパス手術(2012年2月)を受けられた際は毎日のお見舞いだけではなく、病院に宿泊され、献身的に尽くされてきた。
美智子さまのリハビリを見守られた上皇さま
上皇さまも、美智子さまに寄り添われてきた。お住まいの仙洞御所で転倒し、右大腿骨の上部を骨折された美智子さまは、2024年10月8日に手術を受け、13日に退院されている。
2024年12月、上皇さまの誕生日に公開された「上皇陛下のご近況について」によると、美智子さまが骨折された際、上皇さまはとても心配なご様子だったという。
《入院された7日午後とご手術後の8日午後に東京大学医学部附属病院にお出ましになり、上皇后さまを見舞われ、医師の説明を共にお受けになりました。
13日のご退院当日は、車椅子でお戻りになった上皇后さまを御所御車寄でお出迎えになり、言葉少なに挨拶を交わされた後、手を差し伸べられておねぎらいになりました。ご退院後は、御所でのリハビリ訓練のご様子をしばしばご覧になっていました》(宮内庁HPに掲載「上皇陛下のご近況について」より)
病院に残らず、退院を選ばれた美智子さまは、バリアフリー工事がなされたお住まいで1日2回のリハビリを毎日続けられた。2025年の新年一般参賀には参列されない可能性もあったが、このときは杖を使用せず、ゆっくりと歩きながら登場された。上皇さまに励まされ、リハビリに向き合われた結果なのかもしれない。
これまで上皇ご夫妻が術後、順調に回復されてきたのは入院中も退院後も支える、お互いの存在が大きいようだ。
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