今年を最後に年賀状を卒業する宣言!失礼にならない文面例
若い世代を中心に、年賀状離れが進んでいるといわれるが、それでも、はがきをはじめ、メールやSNSで送るデジタル年賀、LINEスタンプなど、新年のあいさつの方法は多様化し、何かしらの形であいさつをするという人はまだまだ多い。
しかし、作業すること自体が厳しいなどの理由で、「年始のあいさつから卒業」を宣言する高齢者もまた増えているという。
年賀状作成を負担に感じる高齢者は7割以上に
終活を支援する「鎌倉新書」が’17年12月に行った「年賀状に関する意識調査」によると、全国の65才以上の男女191人のうち、年賀状をやめる「終活年賀状」に興味を持っている人が62.8%に上った。また実際に、「今後は年賀状を出さない」という趣旨のはがきを受け取ったことがある人は57.1%に。
さらに、年賀状の作成を負担に感じている高齢者は7割を超えているという。とはいえ、「急に年賀状を出さなくなって心配をかけたくないと躊躇する声もあります」(鎌倉新書広報)
やめたくてもやめる踏ん切りがつかない人にとって、平成最後の年賀状は、卒業する絶好のタイミング。
終活年賀状はこうやって書こう!
そこで、終活年賀状を書くにあたって気をつけるべき点を紹介したい。
【1】あくまで“晴れ”のあいさつ。「終」などの忌み言葉は避け、まずは年賀状らしい賀詞を記す。
【2】理由とともに、今後、年賀状を辞退することを伝える。
【3】おわびと感謝の気持ちを伝える。
文面に迷ったら、上記を参考に作成してみよう。
出そうか迷っているなら、年賀状はあえて出さず、もらった相手に寒中見舞いを送り、そこで卒業を宣言してもいい。どちらにしても、自分の思いを、誠意をもって伝えれば、失礼にはならない。
取材・文/山下和恵 イラスト/古野崎ちち子