「オキシ漬け」を徹底解説!お風呂やトイレを丸ごと洗えるスゴ技公開
インスタグラムなどのSNSで「オキシ漬け」が話題を集めている。「♯オキシ漬け」とタグづけされたその数は、なんと約3万件。
でも、そう聞いても何のことやら、という人もいるだろう。
そこで、ブログ『節約ママのこだわり掃除』を運営し、2015年から半年ごとにオキシ漬けを行っている「よしママ」さんに聞いた。
「酸素系漂白剤『オキシクリーン』を溶かした洗剤液に、丸洗いしたいアイテムを入れて数時間つけるのが“オキシ漬け”です。オキシクリーンは以前はコストコ以外では入手しづらかったのですが、今はホームセンターやネットでも簡単に入手できるようになりました」(ちなみに、オキシクリーンは必須ではない。酸素系漂白剤であれば“オキシ漬け”は行える)
よしママさんに聞いたオキシ漬けのプロセス(写真参照)をさっそくご紹介しよう。
”オキシ漬け”のプロセス
【1】浴槽を軽く洗い、40~60℃の湯を張り、オキシクリーンを投入する。
「今回は200リットルの湯に300gと少なめにオキシクリーンを投入しましたが、オキシクリーンの量は汚れ具合によって調整してください。またいつもの水位に沿って、浴槽に輪染みのような線が入ってしまっている場合が多いので、これを消すために、湯は多めに入れましょう」(よしママさん。以下、「」内同)
【2】オキシクリーンが溶けた浴槽に丸洗いしたい風呂グッズを入れる。
「今回は、洗面器、バススポンジ、掃除ブラシ、石鹸ラック、体洗いタオル、風呂椅子を入れました」
このタイミングでよしママさんは、オキシ液を浸した風呂ブラシで浴室の壁や床も軽くこするという。浴室が丸ごときれいになる。
【3】フタ代わりに風呂マットをかける。
「風呂マットでフタをすると湯が冷めにくいうえ、風呂マットのカビやすい部分を水面に接するようにすれば汚れも取れて一石二鳥です。もちろん風呂フタでも同じように使えますが、穴が開いているタイプなど内側に水が浸入する可能性のあるものは、漬けずにオキシクリーン液でこするだけにしておくといいでしょう」
【4】こすってから洗い流す。
オキシクリーンは6時間ほど効果が持続するため、できれば6時間、難しい時は最低1時間漬ける。
「一定時間たったら、浴槽や洗面器などの表面に汚れが浮き、スルッと取れる状態になっています。液を流す前にスポンジなどで軽くこすりましょう。水で流すだけでは、せっかく浮き出た汚れが残ってしまいます」
閉めきった浴室で酸素系漂白剤を使う際の注意点
風呂も気持ちもスッキリするオキシ漬けだが、閉め切った浴室で酸素系漂白剤を使う際の注意点は何か。日本石鹸洗剤工業会に聞いた。
「酸化作用で汚れを分解するのが酸素系漂白剤です。塩素系の漂白剤は衣服が色落ちしてしまうなど、非常に“強い”ものですが、酸素系は効き目がマイルドです。除菌もできるので、細菌が繁殖しやすいこの季節に利用するのはいいでしょう」
ただし、浴槽での使用は風呂釜などを傷める可能性もあるので注意が必要だ。では、浴室の窓を開けたり、換気扇を回したりする必要は?
「それほど神経質にならなくても大丈夫ですが、説明書を読んでルールを守りましょう。ただ、目に入った場合はすぐに洗い流し、病院へ行った方がいいでしょう」
風呂以外でも”オキシ漬け”
風呂以外でも、シンク、トイレ、洗濯槽など、オキシ漬けは水があればどこでもできるという。
シンクに張った湯に150gの酸素系漂白剤を投入し、洗いたいものを入れる。ラックなどの金属類は、ステンレス以外NG。
トイレでも
水のたまっている部分に5~10gの酸素系漂白剤を投入し、トイレブラシなどを浸す。寝る前に行うといい。
たまった汚れを一掃してみてはいかがだろう。
※女性セブン2018年7月5日号
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