コロナ禍で増えるスマホタイムを減らす6つの裏技で脱・スマホ漬け
スマホの多様な機能は正直どれも魅力的で、使うほどに楽しさが広がる。それでも、限度を守らないと、日常生活を脅かすことになる。心身に支障をきたすほど使ってしまう人は、今回紹介する“強制的に見ない仕組み”を覚えておこう。
スマホで長時間すること、3位LINE、2位動画、1位は?
本来スマホは、通話やメールをするための道具だ。長時間使っている人は一体何をしているのだろうか。
あるアンケート※によると、もっともよく利用するアプリの1位がインスタグラムやツイッターなどの「SNSアプリ」(28.7%)、次いで2位にユーチューブや動画配信サービスなどの「動画アプリ」(26.3%)、そして3位に「LINE」などの「コミュニケーションアプリ」(25.8%)が続いた。特に「SNSアプリ」は、女性がハマりやすいという。
「昨今は、生配信による“インスタライブ”をゲリラ的に行う人が増えました。あらかじめフォローしている相手からライブの通知が来たら、予定時間に生配信を楽しむというもの。配信は長時間続くケースが多いため、スマホを手放せなくなります」
とは、スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんだ。通知音がしたら、何を差し置いてもチェックしてしまう習慣が身につくと、なかなか自力では抜けられなくなるという。
※MMD研究所がスマートフォンを所有する15~59才男女2712人を対象に2019年12月26~27日の期間、「2019年版:スマートフォン利用者実態調査」を実施。
スマホの使用時間は2~3時間が理想的
また、コロナ禍による生活様式の変化も、スマホの長時間使用に拍車をかけている。
「リモートワークで時間に対する“ケジメ”がなくなり、通常働いているはずの時間帯や深夜までスマホ漬けになる人が増えています。自制できない場合は、使用時間を制限するなどのルールを決める必要があります」(鈴木さん)
では、スマホの使用時間はどれくらいが適切なのか。
「1日2~3時間程度なら、自律神経もそれほど乱れず、心身に悪影響を与えない、適度な使用時間といえます」
と、前出の精神科医・渡邊さんは言う。テクニカルライターの太田百合子さんも、こう続ける。
「昨今のスマホは6インチ以上の大画面になり、重さも200g程度と重くなっています。コンテンツも多いので3時間以上の使用はザラ。それを毎日のように続ければ、手指に負担がかかるのは言うまでもありません」
長時間使用するときは、せめて手で持たず、スマホスタンドを活用してほしいという。コロナ禍によって人と会う機会が減り、スマホへの依存度は、今後ますます高まるかもしれない。しかしそれで体を壊しては元も子もない。自分で使用時間の制限ができない場合は、以下に紹介する「仕組み」を活用してほしい。
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スマホ時間を減らす6つのルール
1.アプリ通知音をオフにする
SNSに投稿があったり、LINEに連絡があると、通知音が鳴ったり、画面が光る「アプリ通知機能」。これをオンにしていると、条件反射でスマホを見てしまう。緊急性がないアプリ通知はオフにし、スマホとの接触回数を減らそう。
2.自分のスマホ使用時間を知る
自分がどれくらいの時間、スマホを使っているのか認識することも大切。「設定」にあるスクリーンタイム機能やデジタル・ウェルビーイング機能などを使い、具体的に数字を自覚すれば、自制しようという意識が持てるようになる。
3.スマホの表示を外国語にする
スマホの画面表示を外国語設定にしておけば、読むのが大変で頻繁に見なくなる。それと同時に、語学力も上がって一石二鳥。比較的なじみのある英語よりは、ハングルや中国語など、自分が学びたい言語にするのもおすすめ。
4.寝室に持ち込まない
寝る前まで動画を見たり、ゲームをしたりして寝落ちする人が多いが、スマホ画面のライトは交感神経を刺激して気持ちを高ぶらせてしまう。安眠を妨げるので、寝室に持ち込まず、リビングで充電し、強制的にスマホから離れよう。
5.時計を別に持つ
スマホを、時計や目覚まし時計代わりに使っていると、時間を見るついでにSNSを開いてしまうなど、スマホを使う余計な機会を増やしてしまう。腕時計や目覚まし時計は別に持ち、スマホを見る機会を減らそう。
6.就寝前に読書習慣をつける
就寝前にスマホで本や漫画を読む習慣がどうしてもやめられないなら、“紙の本”を読もう。本の場合、目を動かす範囲が広いため、スマホよりは疲れにくく、また、光を放たないので、自律神経も乱れにくい。
教えてくれた人
鈴木朋子さん/スマホ安全アドバイザー、渡邊真也さん/新宿ストレスクリニック統括院長、太田百合子さん/テクニカルライター
※女性セブン2020年9月3日号
https://josei7.com/
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