「サーキュレーターとは?」「扇風機と何が違うの?」夏家電の疑問に家電の達人がアンサー!シニアにおすすめの最新機種や選び方も解説
モーターで羽根を回転させて空気を攪拌する「サーキュレーター」。「循環」を意味するサーキュレーションに由来し、「空気循環器」とも呼ばれている。日本の家庭でもお馴染みになってきているが、扇風機と何が違うのか?扇風機をもっているのに必要なのか?気になるサーキュレーターの基本や選び方について、家電ライターの田中真紀子さんに教えてもらった。
サーキュレーターと扇風機、何が違う?
見た目はよく似ているが、サーキュレーターと扇風機はもともと異なる目的で作られている。
「扇風機は風を体に当てることを優先しているので、フワッと広がる心地よい風を作ります。一方、サーキュレーターは空気の攪拌や循環、遠くに風を届ける仕様になっているため、直進的で強い風が特徴です。そのため、肌にあてると風が強く不快に感じることもあります」(田中さん・以下同)
扇風機は体に風があたることで涼んだり体温を下げたりする。一方で、サーキュレーターはエアコンの暖気や冷気を部屋全体に循環させるために風を送る目的で使うケースが主流。洗濯物などを乾かすのに活用しているご家庭も多いだろう。
2026年のトレンドは「兼用」と「お手入れのしやすさ」
2026年のトレンドとして、サーキュレーターと扇風機の“いいとこ取り”をした兼用モデルが増えていることが挙げられる。
「サーキュレーターの需要や認知度が高まっているため、扇風機とサーキュレーターの両方の機能を搭載した機種も登場するようになりました。兼用タイプなら、冬の暖房シーズンにも使えるので、通年使う家電として収納する手間もスペースも不要です」
もうひとつのトレンドがお手入れのしやすさだ。
「従来のサーキュレーターは、羽根の取り外しができないものが多く、お手入れがしにくいといわれていました。最近のモデルは、羽根も含めてすべて分解できるものや、水洗い可能なものも増え、お手入れの手間がグンと減っています」
通年使う家電だからこそ、清潔さを維持しやすいかどうかは重要なポイントといえるだろう。
エアコン効率アップへ!サーキュレーターの賢い置き方
サーキュレーターの使い方として大きなアドバンテージをしめるのが、「エアコンと組み合わせ使うことで冷暖房効率を高める」こと。サーキュレーターはどこに置くのが効果的なのだろうか。
「夏場の場合、エアコンの冷気は低い場所にたまりがちで、足元が冷える要因になります。そのため、冷えた空気を天井方向に送れるのがベストです。
まず、エアコンの風向きは水平か天井方向に向け、サーキュレーターはエアコンの真下あたりに置き、本体を部屋の中央に向けます。その状態で、斜め上に向けて天井方向にサーキュレーターで風を送ります。こうすることでエアコンの冷気が床にたまりにくくなり、部屋の隅まで届いて空気の循環が生まれます。
サーキュレーターが真上に向くタイプの場合は、部屋の真ん中に置き、天井に向かって風を送ると、噴水のように風が回り、空気を攪拌することができます。
上記で紹介した置く場所はあくまで推奨なので、あまりこだわりすぎなくても大丈夫。どの場所に置いても、サーキュレーターの首振り運転をしておけば、空気が掻き混ぜられて、冷暖房効率が高まります」
シニア世代・介護中のご家庭の選び方ポイント
シニア世代にとって、どんな点を重視して選ぶとよいのだろうか。
「サーキュレーターは場所を移動させて使うことも多いので、できれば軽い方が安心です。一方で設置時に不安定なものは転倒しやすいリスクもあるので、台座は安定したものがいいでしょう。
また、サーキュレーターは背が低い分、操作部も低くなりがちですので、ボタンが見やすいか、操作はわかりやすいかもチェックしておきましょう」
お手入れのしやすさも必須条件だ。
「工具を使わず分解できて、前面側を取り外せるものだと、お手入れがしやすいですよ。機種によっては、後ろのガードのみ後ろ側から取り外すものもありますが、すべて前から外せるものの方が安定感もあり、組み立てるときにも迷いにくいです」
以上を踏まえて、シニア世代におすすめのサーキュレーターを2台、教えていただいた。
