「訪問入浴」の基本 サービスの流れや料金について社会福祉士のライトさんが解説
訪問入浴
訪問入浴とは、看護師1名を含めた3名(または2名)のスタッフが自宅に訪問し、専用の浴槽を使って入浴をサポートしてくれる介護サービスです。
「自宅での入浴が難しい場合などでに利用できるね」
対象者
□要支援1~2、要介護1~5の認定を受けた人
□医師から入浴を許可されている人
「主治医からは、入浴してはいけない血圧の数値などを確認しておこう」
こんな人にオススメ
□自宅の浴槽が狭い
□家族だけでは入浴ができない
□寝たきりで自力での入浴ができない
□看護師のサポートを受けて入浴をさせたい
「入浴介助はもちろんのこと看護師による入浴前後の健康チェックも行われるよ」
当日の流れ
看護師1名、介護スタッフ2名の計3名(介護予防訪問入浴介護の場合は看護師1名・介護スタッフ1名の計2名)が訪問入浴専用の浴槽を乗せた「訪問入浴車」でやってきます。浴槽を利用者宅に運び入れて入浴のサービスが始まります。
「部屋の広さは2畳〜3畳ほどあればOKだよ」
利用料
要介護1~5
全身浴:1,260円
部分浴:1,134円
清 拭:1,134円
要支援1~2
全身浴:852円
部分浴:767円
清拭:767円
※1単位=10円、介護保険負担割合は1割で計算してます。
全身浴と部分浴
全身浴ができない場合は、シャワーなどで体の一部をお湯につける部分浴をすることができます。
体調不良時などはお湯をしめらせたタオルで体を拭く「清拭(せいしき)」に切り替える場合もあり、その日の心身の状況に合わせて変更することができます。
「一般的な入浴に近いものが『全身浴』だね」
看護師は医療行為を行えない
看護師も訪問してくれますが痰の吸引や摘便、褥瘡の処置といった本来の目的とは異なる医療行為はできません。
バイタルチェックや湿布の張り替え、軟膏の塗布」など健康状態の確認が中心だよ
訪問介護との違い
「自宅浴槽を使用するか」「スタッフの人数」の違いがあります。
訪問介護では、訪問入浴介護とは違って自宅の浴槽を使用して入浴介助を行い、介護スタッフが1名で見守りや介助を行います。
訪問介護<訪問入浴
「訪問入浴の方が利用料が高くなるよ」
ライトさんからメッセージ!
浴槽を自宅に持ってきて入浴の手伝いをしてくれる訪問入浴。
お湯に浸かりたいけど、家族だけではなかなか難しい場合などにとても助かるサービスです。
プロに支援してもらうことで介護者の負担軽減だけではなく、浴室での事故を防ぎ安全に入浴ができる頼りになるサービスです。
さらに、看護師さんも来てくれるから安心!でも医療行為はできないので注意です!
次は2023年1月8日(日)公開予定です。
教えてくれた人
ライトさん/社会福祉士
Instagramで「ライト@介護保険のスペシャリスト」として情報を発信中。「複雑でわかりにくく、3年ごとに改正される介護保険を誰にでもわかりやすく伝えたい」という熱い思いを胸に、2021年夏頃からInstagramを開始。現在、2万人を超えるフォロワーに指示される。モットーは「世界一わかりやすく解説」すること。昼間は地域包括支援センターの社会福祉士として働きながら、夜はInstagramを更新する日々。私生活では3人の子供を育てるパパの顔も。https://www.instagram.com/light_kaigo/?hl=ja