兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第156回 負担軽減制度「非該当」でした】
ライターのツガエマナミコさんは、若年性認知症を患う兄と2人暮らしです。症状が進行している兄が起こすハプニングと日々格闘、工夫しながら、自分の気持ちに折り合いをつけて生活しています。先日、ケアマネさんに促され、兄の施設入居について考えてみたマナミコさん。しかし、それはなかなか簡単なことではなさそうです。

特養入居申し込みと世帯分離
先日の夜、兄が早めに自室に引っ込んだので、もう寝たのかと思い、わたくしは久々に自室の引き戸を全開にしてエアコンの風を頂戴しながらヘッドホンでYouTube鑑賞をしておりました。すると寝たと思った兄がいつの間にか柱の陰から半顔をのぞかせておりました。
「なに?」と言うと「おやすみ~」と言うので、なんやそれ、と思いながら「おやすみなさい」と返しますと、ふと違和感がありました。なんと兄は外履きの革靴を履いているではありませんか。
「なんでー?」と言おうとして、くるくると脳みそが回り「ああ、玄関に出しっぱなしだったからだ」と、その日の記憶がよみがえりました。
その日は雨がしとしと降っていたので、兄と一緒に買い物から帰宅したあと、すぐに下駄箱に入れずに「すこし乾いてから片付けよう」と思い、そのまますっかり忘れていたのです。
土足で家の中を歩いてい