眼精疲労や肩こり、もしかして… メガネの状態をチェック
顔の一部であるはずのメガネだが、ケアはついつい怠りがち。基本的な持ち方、置き方など知ってますか?メガネを正しく扱わないと、視力低下や眼精疲労を招くばかりか、肩こり、頭痛なども引き起こしかねない。
「水天宮藤田眼科」院長の藤田浩司さんは、視力低下を防ぐためにも、メガネの痛みやゆがみは見逃せないという。
「メガネ本来の力を最大限発揮するには、きれいなレンズのメガネを”正しくかける”ことが大切です。つまり、レンズの傷によって見えにくくなっていたり、歪みによって目とレンズの位置がズレてしまうと、視力がしっかり矯正されないため、眼精疲労や視力低下のリスクを招いてしまうのです」(藤田さん)
”難あり”メガネをかけ続けていると、目のかすみやピントが合わせづらいなどの症状だけでなく、肩こりや頭痛にもつながってしまう。まずは、以下の項目でメガネの状態をチェックしよう。1つでも当てはまる場合は調整が必要だ。
あなたのメガネの状態をチェック!
□傷などでレンズが曇っていないか。
□鏡を見て、レンズの高さが揃っているか。レンズが真正面を向いているか。
□鼻パッドが左右均等にのっているか。
□耳にかかる部分が浮いていないか。もしくは締めつけが強く、痛みはないか。
「メガネは繊細なので3か月~半年くらいのスパンで調整するのが理想。でも、鼻パッドが黒ずんでいたり、緑色に変色しているかたも多いんです。このような状態は、明らかにメンテナンスが足りておらず、不具合が生じている可能性が大なので、専門店にフレーム調整などの相談を」(藤田さん)
意外にも専門店でのメンテナンスだけで慢性的な目の疲れが解消し、視界がクリアになる患者さんも少なくないそう。日々のメガネチェックが目の健康を保つ第一歩になる。
そこで、アイウエアブランド『JINS』広報担当の岡田真里奈さんに生活の中でのメガネの正しい扱い方を教えてもらった。
日常で気をつけるメガネケア
●かけ外しは両手で
メガネに歪みを生じさせないためには、毎回、両手でつるをつかみ、顔を正面に向けて丁寧に着脱することが大切だ。特に、細いフレームのメガネは歪みやすいので、気をつけて着脱しよう。
●置く時は上下逆にして
つるを広げたまま上下逆さに置くのが安定した置き方。つるの開閉によるネジのゆるみの防止にもなる。ネジがゆるんだ時は専門店で修理をしてもらおう。自分で締め直すとネジ山をつぶす危険がある。
●つるは左からたたみ、持ち運びはケースで
メガネは左からたたむように設計されているので習慣づけよう。持ち運びの時は、プラスチックなどの硬めのケースの底にメガネ拭きを敷き、その上にレンズ面をのせて収納するとよい。
●片手でかけ外すのはNG
かける時は両手でも、外す際は片手で行ってしまう人が多い。すると一方だけが広がり、左右のバランスが崩れてしまう。片手でのかけ外しが、メガネが歪む、主な原因になるのは、このためだ。
●レンズ面を下にして置いたり、頭にかけたりするのはNG
レンズ面を下にすると傷の原因になる。サングラスや老眼鏡をカチューシャのように頭にのせる人がいるが、頭は顔の幅より広いためメガネを歪める原因になる。胸元やポケットに引っかけるのも×だ。
●右のつるからたたみ、ソフトケースで移動はNG
右からたたむとつるが浮いてしまい、メガネに負担をかける。また、ソフトケースで鞄に入れて持ち歩く場合、雑多な入れ方をすると、ほかの持ち物から衝撃を受けやすいので注意しよう。
※女性セブン2018年4月19日号
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