猫が母になつきません 第161話 「かえる」
私が窓ガラスをコンコンとたたくと庭のどこかにいた猫が帰ってくる。いつからかは覚えていないのですがそういうことになっています。猫は呼んでも来ないとよく聞きますが、うちの猫は来てくれる方なんだと思います。一方、母は鉄砲玉で、帰ってきたと思ったらまたいない、携帯は家に置きっ放し…猫よりもだいぶ気ままな感じです。最近は熱中症も心配なので、姿が見えないと「もしかして家庭菜園で倒れているのでは」と探しに行ったり。一緒に暮らしていても母にどのくらいの体力があるのか実際のところがよくわかりません。出かける頻度は私もよりも多く、体はわりと元気なのだろうと思いますが、物忘れが激しくなったり判断力が低下したりというのも顕著です。自分の「疲れ」をちゃんと感じることができていないのでは、と思うことも。とにかく猫より遠出するなら通信手段は持っていってほしいものです。猫だって携帯番号入りの迷子札をつけていますからね。
【作者プロフィール】
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。
第101話「まだまだうめぼし」
第102話「ゆずれない」
第103話「ストップ再利用」
第104話「きづかれる」
第105話「いま?」
第106話「あっというま」
第107話「のまない」
第108話「つけない」
第109話「つかない」
第110話「ドライブスルー」
第111話「るすでん」
第112話「リフォーム」
第113話「かいかえる」
第114話「ピンク!」
第115話「足元注意」
第116話「にらまれる」
第117話「さがしもの」
第118話「こっせつ_その後」
第119話「はかない」
第120話「猫の手」
第121話「やればできる」
第122話「あっとうされる」
第123話「おしまくる」
第124話「ゆだんする」
第125話「いただく」
第126話「たべない」
第127話「いるやつ」
第128話「さむい」
第129話「きこえてる?」
第130話「いぞんする」
第131話「はいらない」
第132話「おかないで」
第133話「つける」
第134話「はなせる?」
第135話「あじみする」
第136話「きになる」
第137話「すいてた」
第138話「のばされる」
第139話「とほうにくれる」
第140話「にっこうよく」
第141話「おさまる」
第142話「みせにくる」
第143話 「おこられる」
第144話「ぜんぶだす」
第145話「あてはまる」
第146話「みえる」
第147話「ハマる〈ちらしずし編〉」
第148話「 ねている」
第149話「にている」
第150話「週末の恋人」
第151話「みせつける」
第152話「かくす」
第153話「にぶい
第154話「れんしゅうする」
第155話「みつける」
第156話「メッセージ」
第157話 「どうしても」
第158話「いうべきか」
第159話「わかる」
第160話「なくさない」