猫が母になつきません 第495話「さとがえり(2)」
友人の旅行で、3ヶ月半ぶりに我が家に里帰りすることになったぐれ。家に着くと最初は戸惑って、テーブルの下にかくれたり、あちこちうろうろした挙句、納戸に隠れてしまいました。さびと隊長はひさびさのぐれに驚いてはいましたが、すぐに匂いを嗅ぎに行って、心配していたような警戒や威嚇は一切なし。むしろ隠れてしまったぐれにあきれている様子で「何よ、あの態度」と言わんばかりに2匹で廊下に寝そべってぐれが出てくるのを待っていました。
ぐれは夜になってもリビングには出てきませんでしたが、置いておいたごはんは食べていました。私が寝たあとに隊長とぐれは夜中の大運動会を始め、それですっかり以前のモードに戻ったようで、翌朝は2匹一緒にリビングで朝ごはんを食べました。おー、懐かしい光景。ポジションも以前のまま、ぐれが右で隊長が左です。2日目ともなるとお気に入りだったソファで昼寝したりするようになったものの、私はまだ距離を置かれていました。ひざに乗って甘えるみたいなのはもうないかも…。少しさみしいけれど、くつろいでくれるのが一番なのでこちらからはアプローチせず、好きにさせていました。隊長とぐれが走り回って、騒ぎすぎてさびに怒られて…3匹いるとこんなに賑やかだったっけ。
3日目、朝食のあとソファでくつろいでいたら隣にぐれが飛び乗って来ました。以前ようにくっついて座り、こちらを見上げています。撫でてやるとごろごろごろごろ。急だな。やっと警戒をといてくれたと思ったら怒涛のデレ。いそいそとひざの上に乗ってくる。母猫が連れてきた日から抱っこできるようになるまで3ヶ月以上かかったことを思い出し…思い…いや、重い。大きくなったなぁ。成長したぐれの重みと、また甘えてくれたことがうれしい。
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作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母と暮らすため地元に帰る。ゴミ屋敷を片付け、野良の母猫に託された猫二匹(わび♀、さび♀)も一緒に暮らしていたが、帰って12年目に母が亡くなる。猫も今はさびだけ。実家を売却後60年近く前に建てられた海が見える平屋に引越し、草ボーボーの庭を楽園に変えようと奮闘中(←賃貸なので制限あり)。
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