木と人のぬくもりに包まれた介護付有料老人ホーム＜後編＞

　ICTの他にも、介護に使う設備にはこだわりがある。特にベッドや風呂といった日常生活の要になるものには良質なものを揃えている。しかし、決して機械頼りになっているわけではない。設備にこだわっているのは、あくまでも介護の質を上げるためだ。

施設＿グランフォレスト13 — ドイツ製のベッドは高い位置まで上がるので、介助者の介助しやすい高さにし目線を合わせながら清拭（せいしき）をすることが可能

「いろいろな機械を使い、そして私たち職員が寄り添う気持ちをもって接することで目標とする介護ができると思って毎日やっています。ご縁があって入ってくださった入居者様に後悔がない介護をしようということをいつも職員と話していますね。毎日毎日その日が楽しかったと笑っていただけるようにしようと。

　また、それを実現するためには職員も笑顔でないとできないと思います。ムスッとしていたら楽しくなるはずがないので、気持ちを上げて接するようにしています。そうすると自然に笑顔が出てくる。人と木のぬくもりにICTをプラスして安心・安全を守るというイメージです」

施設＿グランフォレスト14 — ある程度の高さまで上がるため職員の腰への負担が少なく、入居者と目線を合わせながら解除できるスウェーデン製の浴槽

施設＿グランフォレスト15 — 仕切りがありプライバシーにも配慮された風呂。ここにも木がふんだんに使われている

　三谷さんは施設を選ぶ際のアドバイスとして、職員の表情を見ると良いと教えてくれた。そして自身も職員が明るく笑顔でいられるように努めているという。

「笑顔のためにも、常に職員には声をかけてコミュニケーションを取るようにしています。『髪を切ったのね』など変化に気がつくようにしたり、元気がなさそうにしていたら『何かあったの？』など。小さなことからではありますが、日々実践しています」

「よく食べ」「よく動き」「よく寝る」をコンセプトにしているグランフォレスト学芸大学。支配人の三谷さんは、縁あってこちらに入ってもらった以上は、表情が明るくなったり、少しでも元気になったりするように力を尽くすと笑顔で語ってくれた。見学も大歓迎とのこと。先端技術を取り入れ、入居者に寄り添ってくれる介護を実践している現場に、一度触れてみてはいかがだろうか。

施設＿グランフォレスト16 — この日に行われていたのはヨガ。アクティビティも種類豊富で活発だ

撮影／津野貴生

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【データ】
施設名：グランフォレスト学芸大学
公式WEBサイト：http://www.fillcare.co.jp/facilities/gakugeidaigaku/
所在地：東京都目黒区五本木3-13-26
最寄駅：東急東横線「学芸大学」駅より徒歩8分
類型：介護付有料老人ホーム
運営主体：株式会社フィルケア
敷地面積：2008.97平方メートル
延床面積：2832.37平方メートル
室数：64室（全室個室で定員64名）
入居要件：原則として65歳以上で自立・日常生活で支援・介護を必要とされる方
構造：地上3階建耐火建築物
開設年月日：2017年2月1日
料金： Aタイプ（居室面積20平方メートル）の場合
●基本プラン
前払金1608万～2814万円、月額利用料29万1680円（月額利用料内訳は管理費6万4800円、上乗せ介護費: 5万9400円、食費:8万7480円、家賃相当額8万円）
●特別プラン
前払金1992万～3486万円、月額利用料21万1680円（月額利用料内訳は管理費6万4800円、上乗せ介護費5万9400円、食費8万7480円、家賃相当額0円）
●月払プラン
前払金0円（保証金100万円）、月額利用料62万6680円（月額利用料内訳は管理費6万4800円、上乗せ介護費5万9400円、食費8万7480円、家賃相当額41万5000円）