「風邪」「冷え性」を改善!みそ汁の意外な具材組み合わせ
伝統食「みそ汁」は、食材の栄養をたっぷり含んだ汁ごと食べられるすぐれモノ。さらに食材の組み合わせを意識すれば、体の不調を改善してくれる“食べるおくすり“にもなるという。そこで、フードコーディネーター・国際中医薬膳師の大友育美さんに、「冷え症」と「風邪」に効くみそ汁を教えてもらった。
「冷え症」には、さば×パセリ、かぼちゃ×しょうが
薬膳で体の冷えは「気(自律神経やホルモンの働き)」や「血(栄養を運ぶ働き)」の巡りが悪いためとされる。体を温め「気」を補うさばと、発汗を促し「血」を増やすパセリを組み合わせれば、冷え症改善に◎。
また、体を温め胃腸の働きを改善するかぼちゃと発汗・抗菌作用のあるしょうがの組み合わせもおすすめ。
●「さば×パセリ」のみそ汁レシピ
【1】鍋にさば缶1缶分(約200g)を缶汁ごと入れ、手でちぎったパセリ1枝分の葉、水1.5カップを入れて加熱する。
【2】ひと煮立ちしたら火を止め、みそを溶き入れる。
●「かぼちゃ×しょうが」のみそ汁レシピ
【1】鍋にひと口大に切ったかぼちゃ約100g、だし汁2カップを入れて加熱し、約5分煮る。
【2】火を止めてみそを溶き入れ、おろししょうが小さじ1を加える。
「風邪」には、長ねぎ×こしょう、大根×豆腐
寒気や鼻水などの症状には、みそ汁に長ねぎを入れるのがおすすめ。長ねぎの白い部分は体を温め、青い部分は汗や熱を発散させる働きがある。
また、発熱やのどの腫れには大根のみそ汁を。大根は、熱を冷まし、のどの炎症を鎮める成分イソチオシアネートを含む上、免疫力を高めるビタミンCも豊富だからだ。
●「長ねぎ×こしょう」のみそ汁レシピ
【1】鍋にサラダ油小さじ1を熱し、2cmの長さの長ねぎ1/2本分を入れて焼く。
【2】 【1】にだし汁2カップを加えて加熱し、煮立ったら弱火にして約5分煮る。
【3】火を止めてみそを入れ、こしょう適量を振る。
●「大根×豆腐」のみそ汁レシピ
【1】鍋に薄いいちょう切りにした大根2cm分、だし汁2カップを入れて加熱し、煮立ったら弱火にして約5分煮る。
【2】豆腐1/4丁を入れてひと煮立ちさせたら火を止め、みそを溶き入れる。
※女性セブン2018年1月1日号
【関連記事】
●肺炎を起こす誤嚥、1日600回も危険が。みそ汁やミカンは要注意