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2017.02.13 14:00
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仕事と介護の両立を!自分らしい働き方を応援する「改正育児・介護休業法」を解説
■介護のために、3年間労働時間の短縮等ができるように
今回の法改正では、「勤務時間の短縮などが3年間利用できる」ことになり、介護のために使う時間を、自分の都合に合わせやすくなった。時短勤務やフレックスタイム制など、会社によって制度は異なるが、例えば、デイサービス利用期間中は時短勤務を利用して、仕事を早めに切り上げ、その後の時間をデイサービスからの迎えにあてるといったことが可能になる。これによって、仕事と介護の両立はぐっとラクになるだろう。
ポイント4:残業の免除
■介護をする人のための新しい制度
「残業の免除」が新設されたのもポイントの1つ。
法改正にあたり、厚生労働省が実際に介護をしている人に取ったアンケートによると、約3割の人が、残業をなくすか、減らすかしてほしいと回答している。【出典:「仕事と介護の両立に関する実態把握のための調査研究」(平成21年度厚生労働省委託調査)】こういった実情を踏まえ、今回の改正で、対象となる家族一人につき、介護終了まで残業の免除が申請できるようになった。残業がなくなることで、「今日はヘルパーさんが帰宅する前に自分が家に戻れるか」といった日々の心配は減るし、気持ち的にも余裕をもって介護に向き合えるのではないだろうか。
ポイント5:ハラスメント対策を事業主に義務化
■職場でのハラスメント対策がよりしっかりと
制度を整えても、職場の意識が変わらなければ、仕事との介護を両立させることは難しい。「休みを申し出ると上司や同僚から嫌味を言われる…」といった悩みを持つ人も多いだろう。今回の改正では、上司や同僚からの嫌がらせなどの防止が事業主に義務付けられた。これにより、職場の雰囲気が変われば、もっと働きやすくなっていくはずだ。法律違反かもと思ったら、勤め先のある都道府県労働局に匿名でも相談できる。ほかにもうれしいポイントが!
介護休業の給付金がアップ!
制度の詳細・嫌がらせなどに関するご相談は、都道府県労働局雇用環境・均等部(室)まで。
「どうやって取るの?」「誰でも取れるの?」「どんなメリットがあるの?」など、皆さんの疑問にお答えします。Q&Aはこちらから。