SNSで話題沸騰！大人の知育菓子「おかしでつくる盆栽」ヒットの秘密は？

　下記にある写真のミニ盆栽は、実はお菓子で作られている。その名も『おかしでつくる盆栽』。SNSを中心に話題沸騰している玩具菓子だ。わびさびの世界観を好む大人向けに作られたこの商品は、どのように生まれたのだろうか。企画者に話を聞いた。

【目次】

大人向け知育菓子シリーズから「盆栽」が登場

『おかしでつくる盆栽』は、一昨年に発売されて話題となった「DIY CANDY KIT」シリーズ『おかしでつくる枯山水（かれさんすい）』（終売）、『おかしでつくる日本庭園（にほんていえん）』に続く、大人向けの“知育菓子”だ。

　これらを販売するハートは、バレンタインやクリスマスなどの季節商品と、玩具菓子を扱うメーカーだが、少子化の影響で量販店のお菓子売り場が年々小さくなっていくことに危機感を抱き、「子供だけでなく、大人向けの知育玩具を」と発案した。これらの生みの親になったのが、同社で企画を手がける実川桃子さんだ。

「枯山水と日本庭園では大人向けの“わびさび”ある世界観が受け入れられました。同じようなもので、コアファンが期待できるジャンルを模索中に思いついたのが盆栽でした」（実川さん）

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　『おかしでつくる盆栽』の箱を開けると、キャンディ（チョコ味・5個）、スポンジケーキの粉末（バニラ味・1包）、（台座となる）鉢、幹や枝を成形するためのトレー（各1個）が入っている。作り方はシンプルだ。

■作り方

【1】幹と枝を作る／キャンディをやわらかくなるまで手でもみ、ひとまとめにする。→やわらかくしたキャンディを成形トレーに詰め、幹と枝をかたどる。→冷凍庫で30分冷やす。
【2】葉を作る／スポンジケーキの粉末と水10ccをマグカップに入れてかきまぜ、電子レンジ（500W）で50秒温める。
【3】【1】と【2】を組み合わせる／幹を鉢に入れ、枝を取り付け、再び冷凍庫で30分冷やす。→取り出したら、緑色のスポンジケーキを葉に見立て、枝の上に飾り付ける。

リアルさ、作りがいがあることにこだわった

　一見、簡単そうだが、成形の仕方や鉢への据え付け、葉ののせ方が意外と難しく、センスが問われる。実際、何よりもこだわったのが「リアルさ」で、作り方を簡単にしすぎるとリアルさが損なわれてしまうため、作りがいがあるもの、作り方次第で見栄えが大きく変わるものが開発時のポイントとなったという。そこがまさに＂大人向け知育菓子＂たる所以だ。スポンジケーキが葉に見えるのは意外な気もするが、実川さんはこう話す。