「食が細くなった」「ちょっと痩せてきた」は低栄養のサインかも? おいしく飽きずに「足りない分」を補える手軽な対策を管理栄養士が解説
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最近たくさん食べられない、ちょっと痩せてきた――食事量や体重などの“気になる変化”、もしかして「低栄養」のサインかも。そもそも、低栄養って何?高齢者や介護中のご家族が知っておきたい基本から、食生活のポイント、手軽にできる対策や「栄養補助食品」の活用法まで、管理栄養士の田村佳奈美さんに教えてもらった。
教えてくれた人/管理栄養士・田村佳奈美さん
福島学院大学・食物栄養学科准教授。病院での栄養指導のほか、高齢者の栄養サポートに関する執筆やテレビ出演、講演活動など幅広く活躍。著書『病院・介護保険施設・在宅で活用できる 高齢者の栄養ケア ポイントBOOK』『高齢者の栄養ケアQ&A55あなたのギモンがスッキリ解決!』(メディカ出版)など。
実は怖い「低栄養」の悪循環…骨折などのリスクも
「低栄養は誰にでも起こる身近な問題として捉えてほしいと思います」と、高齢者の栄養について詳しい管理栄養士の田村佳奈美さんは警鐘をならす。
「低栄養」とは、身体を動かすエネルギーとなる食事のカロリーや、筋肉などを作るたんぱく質などの栄養素が不足している状態のこと。
「『低栄養』になると、体重や筋肉が減って活動量が低下します。すると、食が細くなってさらに体重や筋肉が減る悪循環に陥ってしまいます。風邪を引きやすくなったり、傷が治りにくくなったり、骨がもろくなって骨折しやすくなったりと、『低栄養』には様々なリスクがあります」(田村さん、以下「」同)
知っておきたい!低栄養の悪循環
「近年、『低栄養』は医療現場でも注目度が高まっているテーマのひとつ。今後は、単なる症状や状態ではなく疾患であるとの認識が広がっていくと考えられています※1」
※1:WHOが定める国際疾病分類である「疾病及び関連保健問題の国際統計分類第11回改訂版」(ICD-11)に、「成人低栄養」(Undernutrition in Adults)の診断コード5B72の追加が承認された。2027年からの発効が予定されている。
「低栄養」になるきっかけとは?
「低栄養」になる背景には、さまざまな要因があると長年高齢者の栄養問題に取り組む田村さんは語る。
「食欲の低下、噛む力や飲み込む力の衰えのほか、入院をきっかけに低栄養になることもあります。
また、精神的なストレスが原因のケースもあるんです。クリニックで栄養指導を担当している患者さんに、ご友人を亡くされたショックから食欲が減って1か月で体重が5kg減ってしまった方がいらっしゃいました」
実際、在宅で療養している要支援・要介護高齢者の約7割が低栄養または低栄養の恐れがあるという報告(※2)もあり、高齢者や介護中の家族には見逃せない問題だ。
※2:出典/榎 裕美, 杉山 みち子ほか 在宅療養要介護高齢者における栄養障害の要因分析 the KANAGAWA-AICHI Disabled Elderly Cohort(KAIDEC)Studyより. 日本老年医学会雑誌 2014; 51: 547–553.老年医学会雑誌第51巻6号
「低栄養」のサインは早めにキャッチ!
冒頭のイラストを担当した漫画家で栄養士の資格をもつ、うえだのぶさんも「低栄養」について気がかりなことがあるという。
「最近、ご近所さんの80代のおふたりが『ちょっと痩せたかな?』と感じていて、もしかして『低栄養』になっているんじゃないかと心配で…」(うえださん)
うえださんのように、「そういえば、うちの親も少し痩せてきたかも」と身近な人の変化が気になっている人も多いのではないだろうか。
「本格的な『低栄養』に陥る前に、早めに気づくことで予防や対策ができます」と田村さん。以下のような変化に気をつけることが大切だという。
□体重が減ってきた
「少しずつ体重が減っているといつも一緒に暮らしているご家族は気づかないこともあります。毎日測るのが難しければ、週に1度は体重を測る習慣をつけておきたいですね。1か月で3kg減っている場合は要注意! 2kg減少している場合や、体重が元に戻らない場合も『低栄養』の可能性は、十分考えられます」
□食の好みが変化してきた
「『以前よりもあっさりしたものを好むようになった』など、食の好みの変化に早めに気づいておきたいですね」
□ご飯は食べられてもおかずを残しがち
「高齢者の方によくあるのが、食欲が低下していてもご飯なら食べられるとお茶漬けにしてさらっと流し込んでいるケース。ご飯は食べられていても、肉や魚などのおかずを残すようになっていたら注意が必要です」
こうした状態に何かひとつでも心当たりがあれば、体重の減少や食欲低下について、まずはかかりつけ医に相談した方がいい。
たんぱく質は毎食「手のひら1杯分」を
低栄養にならないためには、どのような食事を摂るのがいいのだろう。
「普段の食生活で意識したいのは、たんぱく質とカロリーです。
たんぱく質は1日に50~60gが目安。1日3食のうち、1回の食事で、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品の5種類から、毎食『手のひら1杯分』を食べるのが理想です。
“手測り”がわかりやすいですよ。手のひらに載る量を目安にする方法です。納豆(小パック分)とゆで卵1個とか。
意外とたんぱく質が不足しやすいのがお昼ご飯。麺類だけ、お茶漬けだけにせず、牛乳や豆乳をコップ1杯、ヨーグルトやチーズをプラスしましょう。
食事全体のカロリーアップには、オイルやマヨネーズを料理にちょい足しするのもおすすめです。味噌汁にごま油をちょっと垂らす、ほうれん草のおひたしをマヨネーズで和えるのもおすすめ。毎食ちょっとずつ工夫するのが、案外カロリーアップに効いてきます」
「手軽にできる、おすすめのメニューは、豆腐とご飯のドリア。絹ごし豆腐を滑らかになるまで混ぜ、ご飯と和えて、チーズをかけて焼きます。チーズや豆腐でたんぱく質をアップ。簡単な調理で、栄養を補える一品ができあがります」
足りない分を手軽に補える「栄養補助食品」も活用を
「毎食手作りするのは大変ですから、市販品も上手に活用しましょう。たんぱく質を豊富に含む魚の缶詰やレトルト食品、お惣菜、宅配食を利用するのもいいと思います。手を抜いているのではなく、便利なものを使って栄養・カロリーアップにつなげる。市販品で日々の食事で不足しがちなカロリーや栄養素を補うようにしましょう。
手軽に足りない分を補うには『栄養補助食品』を活用するのもおすすめです」
低栄養の人に適したドリンクタイプの栄養補助食品『アイソカル 100』
「栄養補助食品の中でもドリンクタイプ『アイソカル 100』は、100mlという飲みきりサイズでちょうどいい量。たくさん食べられない、飲みきれない高齢者にとって、少量で効率よく栄養やカロリーが摂れるので重宝します」
「1本で200kcal、たんぱく質は8g含まれています。200kcalというとコンビニのおにぎり1個分とだいたい同じカロリーです。また、たんぱく質はゆで卵1個が約5gなので、1本で効率よくカロリーとたんぱく質が補えますね。
持ち運びもできて手軽に活用できるので、デイサービスなどで体を動かした後に飲むのもおすすめです」
※3:[許可表示]本品は、食事として摂取すべき栄養素をバランスよく配合した総合栄養食品です。通常の食事で十分な栄養を摂ることができない方や低栄養の方の栄養補給に適しています。
[使用上の注意]●医師、管理栄養士等の指導に従ってご使用ください。●本品は栄養療法の素材として適するものであって、多く摂取することによって疾病が治癒するものではありません。
味のバリエーションが豊富でアレンジも多彩
『アイソカル 100』には、全部で9種類のフレーバーがあり、毎日飽きずに飲み続けられるのもポイントだ。
「一般的に栄養補助食品は、甘いフレーバーが主流ですが、『アイソカル 100』は、コーンスープ味やポテトスープ味も選べて、食事に合わせやすく、アレンジもしやすいんです。
コーンスープ味は、麺つゆと混ぜてつけつゆに活用してみてください。温泉卵をプラスすれば、うどんだけの食事でもたんぱく質を補えます。
器にご飯を入れてコーンスープ味やポテトスープ味を注ぎ、お好みでチーズや卵を混ぜて電子レンジで温めて『洋風おじや』にしてもいいですね。甘いフレーバーは、パンケーキを作るときに牛乳の代わりに使うのもおすすめです」
低栄養が心配な80代女性がお試し!
「80代のご近所さんの低栄養が心配なんです」と話していた前述のうえだのぶさん(以下、のぶさん)。本人たちを自宅に招き、『アイソカル 100』を試飲してもらうことに──
「おふたりはよくうちに来ておしゃべりするのですが、時々栄養や食事についての不安の声を聞くことがあります。
基本的には元気な高齢者なのですが、Aさんは80才になってから食が細くなってきているのだそうです。食べるのに時間がかかるようになってきて、食事の途中で疲れてしまうことが悩み。
Bさんは、腕を痛めたことで料理が億劫になって食事がワンパターン化。最近、痩せてきたことも心配なんだそうです」
おふたりに『アイソカル 100』ストロベリー味、コーヒー味、コーンスープ味、ポテトスープ味をそれぞれ試飲してもらった。
「おふたりとも、『アイソカル 100』を飲むのは初めてでしたが、どの味もおいしいと好評でした。量が適量なのもうれしいと感想を教えてくれました。
Aさんはコーヒー味が好み。『こういう商品があることを知らなかった、購入して自宅にストックしておきたい』とのこと。Bさんはポテトスープ味がお気に入り。『パンだけで済ませる食事のときには、ぜひ一緒に摂りたい』と、おふたりとも喜んでいました。
私も試飲しましたが、ストロベリー味、コーヒー味は冷やして飲むのもおいしいですね。1本でご飯1杯分と同じくらいのカロリーが摂れるとは驚きです。忙しい日や食欲がない日に取り入れたいですね」
【データ】
『アイソカル 100』
容量:100ml(200kcal)たんぱく質8g、13種のミネラル・13種のビタミンを配合※
※カリウム 170mg(ポテトスープ味 180mg)、カルシウム 100mg、マグネシウム 48mg、リン 120mg、鉄 2.0mg、亜鉛 1.1mg、銅 0.11mg、マンガン 0.40mg、セレン 5.0μg、クロム 5.5μg、モリブデン 8.3μg、ヨウ素 14.0μg、塩素 140mg(コーンスープ味、ポテトスープ味、キャラメル味 157mg)、ビタミンA 128μg RAE、ビタミンD 1.8μg、ビタミンE 1.5mg、ビタミンK 20μg、ビタミンB1 0.37mg、ビタミンB2 0.43mg、ナイアシン 4.8mg NE、ビタミンB6 0.53mg、ビタミンB12 0.60μg、葉酸 40μg、パントテン酸 2.5mg、ビタミンC 36mg、ビオチン 7.9μg
フレーバー:コーヒー味、ストロベリー味、バナナ味、あずき味、キャラメル味、カフェモカ味、ミルクティー味、コーンスープ味、ポテトスープ味の9種。
『バラエティパック』(1ケース6種類×2本/コーヒー味、ストロベリー味、バナナ味、あずき味、カフェモカ味、ミルクティー味)も販売中。
販売価格:2,344円(税込)
販売:ネスレ日本株式会社
https://healthscienceshop.nestle.jp/blogs/isocal/isocal-100-index
イラスト/うえだのぶ 撮影/菅井淳子 文/桜田容子
