インフルエンザ「A型」と「B型」 その違いと予防法
空気の乾燥が続き、インフルエンザの流行に拍車がかかっている。そのインフルエンザのA型とB型の違いとは?『池袋大谷クリニック』の大谷義夫院長が解説する。
A型B型とも高熱が出て、消化器症状も
「インフルエンザウイルスは、ABCの3つに分類されます。このうち毎年のように流行するのがA型とB型です。A型は人や鳥、豚などの動物も感染し、144種類のウイルスの亜型が存在しますが、人にかかわるのは主に2種類。12月頃から流行が始まります。
B型は人と人の間でのみ感染し、亜型は2種類で、流行はA型よりも遅く、2月頃からかかる人が増えてきます」(大谷さん・以下同)
以前、B型は高熱が出ないのが特徴といわれていたが、昨今はどちらも高い熱が出て、吐き気、嘔吐などの消化器症状もある。
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高齢者は微熱しか出ない場合もあるので要注意
「ただし、65才以上の高齢者にとっては大きな違いがあります。B型の場合、罹患者の約60%が38度以下、約20%は37・5度以下と微熱しか出ないことが多いのです」
つまり高齢者は具合が悪く、微熱がある時は、ただの風邪と自己判断せず、医師の診察を受けることが大切なのだ。
ちなみに、インフルエンザの予防法は?
「抗体は2週間でできるので、この時期でもワクチン接種は有効です。そして30秒の手洗いやアルコール消毒、マスクの装着は必須。さらに以下の方法がおすすめです」
●予防にはビタミンDが効果的。ビタミンDは日光浴で増えるため、手のひらを20分、日光にかざすだけでもいい。
●水分補給はまめに。「特にカテキン豊富な緑茶をまめに飲むといいでしょう」
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※女性セブン2019年2月7日号